難読苗字クイズ!「御鱗さん」はなんと読む?

2021.03.05 QUIZ

本記事では、思わず頭を捻ってしまうような難読苗字クイズを出題していきます。

「御鱗さん」はなんと読む?

世の中には読めそうで読めない難読漢字が多々ありますが、難読「苗字」ともなると、周りに知り合いがいない限り、ますます読み方の検討がつかないものです。姓氏情報の総合サイト『名字由来net』によると、「御鱗」は大分県や茨城県を中心に確認できる苗字で、全国に約30人程度しか存在していないのだとか!

それでは正解を見てみましょう。

正解は……

「おいら」です。

「御鱗」という苗字は、鱗の尊称からきていると推定されています。

現在は「鱗」の読みは

  • 音読み リン
  • 訓読み うろこ

ですが、『学研全訳古語辞典』によると

うろ-くづ 【鱗】

①(魚などの)うろこ。
②魚。◆古くは「いろくづ」とも。

出典元:学研全訳古語辞典

とあります。平安時代には「いろこ」とも言われていました。「いろくづ」の表現が古い時期に多いことから、音の変化の流れは「いろくづ→いろこ→うろこ」と考えられています。ちなみに、この音の変化は「いを(魚)→うを」「いごく(動く)→うごく」と同じなのだとか。

また「御鱗」について調べていたところ、平安時代に豊後国(日本の律令制に基づいて設置された地方行政区分の一つで、現在の大分県の大部分に当たる)に住むようになった武士の氏族・大神氏の家紋が「丸に三つ鱗紋」でした。残念ながら私は専門家ではない上、歴史に詳しいわけでもないので、断定することはできませんが、「御鱗」という苗字が大分県や茨城県を中心に確認できることからも、何かつながりを感じます。

 

参考文献

  1. 鱗(うろこ) – 語源由来辞典
  2. 「御鱗」(おいら)さんの名字の由来、語源、分布。 – 日本姓氏語源辞典

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