【実話】年上彼との初めての夜。野生の勘で思わず私は…【40代からのオトナ婚#5・前編】
40代以降で結婚した人=オトナ婚の経験者にインタビューするシリーズ第5回目は、50歳で結婚したサチコさんの登場です。
どこで彼と出会ったの?
彼はどんな人?
どうしたら結婚できたの?
などなど、気になるオトナ婚の実態に、婚活中ライターのミナト薫(47歳)が迫ります。
あなたのオトナ婚体験を聞かせてください!→こちらから「ご縁があれば…」を夢見て、気がついたら48歳
サチコさんは、ショートカットのヘアがよく似合う快活な女性。20代、30代と勤務先の会社では、主に広報畑を歩いてきました。
職業柄、とても顔が広そうなサチコさん。性格も明るいし、男性からもモテたのでは?
「私はお酒が大好きなので飲み友達は多かったのですが、なかなか恋愛関係に発展しなくて…」。
47歳のころ、20代の時につきあっていた元カレと再会。元カレはバツイチで独身に戻っていたそうです。でも…。
「元カレには別れた奥さんが引き取った子どもがいたんです。その事もあって、元カレとのお付き合いは結婚に向かって進むという感じではありませんでした」
そのカレとの関係もいつしか自然消滅。
「恋愛や結婚は、受験勉強と違うんだなと痛感しました。自分が頑張ったから合格(=ゴールイン)というわけにはいかないんですよね」
そのため、婚活!婚活!と頑張る気持ちは失せていたそうです。とは言え、結婚をあきらめていたわけでもなく…。「どこかに良い人がいたら、結婚したいなぁ」とふんわり思っていたそうです。そして、月日は流れ、サチコさんは独身のまま48歳になっていました。
失恋した後輩女子に呼び出されて
「いつか」結婚はしたいけれど、特に決まった相手はいない。そんなサチコさんに、ある転機が訪れます。
「ある晩、飲み仲間の年下女性から行きつけの居酒屋に呼び出されたんです。20代の彼女は失恋をしたそうで、話を聞いて欲しいとのことでした」
その時、サチコさんは習い事をしていた三味線の先生の結婚式帰り。髪を和装用にアップに結いあげていました。
「ちょうど着物を脱いで、デニムを履いたところで電話がかかってきました。その時、私は髪が日本髪で下はデニム。出勤前の銀座のママみたいな格好しているけど、いい?と聞いて、お店へと向かいました」
お店では、失恋した20代女性とその友人の30代女性(既婚)がサチコさんを待ち構えていました。
「最初は、失恋した彼女の話を親身に聞いていたのですが、いつまでたっても話が終わらない!愚痴が長いんです」
失恋直後の女性が、愚痴っぽくなるのは仕方がないですよね。でも、結論の無い話を延々と聞かされ続けるのも正直ツライ。
「場の雰囲気を変えたくて、居酒屋のママに助けを求めたんです。そうしたら、ママが『常連のオジサンを呼んであげようか。彼女を募集中らいしし、おごってくれるかもしれないわよ』と言って、いきなり電話をかけ始めたんです」
全く盛り上がらなかった初対面
しばらくして、お店に現れたのは…
年の頃なら60歳過ぎ。温厚そうな雰囲気のゴローさんです。
「ゴローさんが来てくれたので、これで失恋話を聞き続けなくてすむと、ホッとしました(笑)。彼女の相手はゴローさんにおまかせして、私はママとおしゃべりを楽しむことにしました」
ゴローさんとサチコさんはこれが初対面でした。実はゴローさんは、独身。数年前に奥様を病気でなくされ、“彼女募集中”だったそうです。足繁くこの居酒屋に通っては、ママに「誰かいい人いない?」と聞いていたそうです。
これまでゴローさんの来店時間は18時ごろ。いつも20時前にはお店を引き上げていたんですって。一方、サチコさんが居酒屋を訪れるのは夜遅くなってからがほとんど。常連客同士とは言え、2人はまったく面識がありませんでした。
ゴローさんは13歳年上だったそうですが、男性として意識したりは…?
「いいえ!カウンターで一列に並んで座っていたので、ほとんど口もきいていません。私の代わりに失恋女子の愚痴を聞いてくれて良かった♪くらいの印象しかなかったんです。何よりも、私は日本髪にデニム姿(笑)。出会いモードではなかったんです」
当然ながら連絡先を交わすこともなく、その夜は家路についたそうです。
「茶飲み友達なんていりません」と、拒絶
一週間後、サチコさんの携帯が鳴りました!先日の飲み会にも参加していた既婚の30代女性から、『夫と一緒に知人の家で鍋パーティーをしているから、来ない?』というお誘いです。
場所を教えられて訪ねた知人の家とは…
そう、ゴローさんのお宅でした!
あの晩ほとんど話していないのに、ゴローさんはサチコさんが気になっていたんですね?
「いえ、単にあの場にいた女性陣で、彼に一番年齢が近いのが私だったので呼ばれたみたいです(笑)。30代夫婦とゴローさんだけの鍋パーティーでは、男性2名、女性1名でバランスが悪い。『居酒屋にいた一番年上のコ、今どうしてるのかな。呼んでみようよ』みたいな流れだったと聞いています」
初めてきちんとゴローさんと言葉を交わしたサチコさん。印象は?
「年齢はちょっと上だけど、話しやすいおじさんだなと思いました。あと、住んでいたマンションが便利な場所にあったので、『良い所に住んでいてうらやましい』と感じたのと、ペットの犬が可愛かったですね」
この日、ようやく連絡先を交換した二人。
すると、翌日から連日のようにゴローさんから連絡が来るようになったのです。
実はゴローさんは結婚相談所に入会していたそうですが、紹介されるアラフィフ女性たちはガツガツした人ばかり。結婚をかたくなに拒否するわけでも、かと言って血眼で相手探しをするわけでもない、サチコさんのフラットな姿勢に魅力を感じたようなのです。
「夜な夜な、食事やお酒の誘いが来るようになったんです。なので…」
なので、どうしたんですか?
「このおじさん、これから毎日誘ってきそうだと思って、あることを伝えたんです。それが、微妙に失敗しちゃって」
んん?何を失敗しちゃったのでしょう?
「毎日誘われたらうっとうしいので、彼を牽制するつもりで『私、飲みに行くような男性の友達ならいっぱいいるんです。なので茶飲み友達はいりません』と伝えたんです。意味としては『だから、毎日は誘って来ないでね』ということです。奥さんを亡くされて、時間を持て余していたゴローさん。おじさんの暇つぶし要員になるのは、ちょっと違うなと思って…」
いきなり先制攻撃をくらわしたサチコさん。どうするのゴローさん?
>>後編を読む
スポンサーリンク