「当たり前」をこの上なく大切にする。よく寝て、よく動き、よく食べる #3

この1年で激変した私たちの美容。いま注目すべきこと、大切にすべきことは何なのでしょう?

ステキに年を重ねている美の専門家たちに「いま大切にしているキーワード」を聞いていきます。

シリーズ6人めは、吉川千明さん。5日連続でお伝えするキーワードのうち、3日めは「日々の暮らし」です。

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大切なことはとてもシンプル。よく寝て、よく食べる

吉川千明さんのある日の夕食。たっぷりの野菜が並ぶ。(撮影・吉川千明さん)

–他者の目を気にしなくなることで、ポジティブに言えば生活がシンプルになった1年でもありました。

そう。私たち美容に携わる人間は、流行に敏感です。でも、流行の食べ物や健康法より、もっと普通のこと、お陽さまを浴びて足を動かし、自分の身体を動かすことがいちばん大事だなって痛感しています。

 

睡眠も大事。私もなかなかの宵っ張りですが、自分にムチ入れながら、寝るのは私の仕事だってちゃんと寝ています。

 

LINEに返信してるだけで1日が終わるけど、自分のペースを確保しないとやられちゃう。だから、夜も9時すぎたら画面は見ないって決めています。

 

–まだまだ予断を許さないコロナ禍、ともすれば気持ちも沈みがちです。

ある日の朝ごはん。一日のスタートを美しく彩り、自分の心を喜ばせて。(撮影・吉川千明さん)

こうして1日中オンラインミーティングをして、原稿を書いているけれど、朝は必ず外に出て陽を浴びて、メラトニンを作るためにウォーキングしています。

 

いま、私は地元をとっても大切にしています。毎日隣の駅まで歩いて、八百屋さんで自分で野菜を選んで買っています。今日はこれが新鮮だな、食べたいなって、自分の感性を活かすんです。

ある日選んだ春の野菜たち。どんなお料理にしようかな、とワクワクするひととき。(撮影・吉川千明さん)

宅配を使えば家に籠もって仕事できますが、私はそれはやめたほうがいいと思います。ネットバンキングも使えるけれど、わざわざ銀行まで振り込みに行き、コンビニにコピーをとりにわざわざ行きます。買い物一つとっても感性を働かせ、切り替えています。

 

私は思い切ってオフィスを引き払って、在宅にしたの。それをきっかけに、家の中を模様替え。カーテンを華やかなものに変えました。

 

また、この1年はお花を必ず買って、家の中に絶やさないようにしています。身近に生きるものの命を感じて、心をリラックスさせています。

 

身体を冷やさず、暖めることはとっても大切なんです

–吉川さんは身体の冷えに警鐘を鳴らしています。ご自身も冷えに苦しまれていたのですね。

現代人には東洋医学でいう陰の人も陽の人もいるけれど、だいたい陰です。私は冷えやすくてお腹を壊しやすいので、うんと気をつけて身体を暖めています。

 

たとえば、真夏でもジャラジャラと氷の音がするようなものはとりません。フィジーの人の話を聞いたのですが、彼らは氷どころか、冷蔵庫から出したばかりのコーラは飲まないの。体に悪いから、しばらく置いておくんですって。

 

体温が1度下がると免疫が落ちると言われますが、冷たいもの飲むとすぐ1度くらい下がってしまいます。健康維持には体温維持は大切。1度下げたら、どんなに高いサプリを飲んでいても一瞬で台無しになってしまいます。

 

–サプリを飲むより何より、まずは積極的に身体を暖めたほうがいいということですね。

そのとおり。だから、私は身体を暖めることをいつでも真剣に考えています。衣食住、すべて自分で意識して整えていかないと、転がり落ちてしまいます。

 

私の父はがんに罹りました。治療で温熱療法をしましたが、がんになると身体がとても冷えるのね。大男の父だって、それこそ、ビンビンに冷えていました。ましてや私たちが健康でいたいなら、いかに暖めるかです。

 

お味噌汁はまさに薬だと思う。丁寧に作られた生命の恵みを受け取る

–食事の整え方にはどんな工夫をしていますか?

この1年、食べることの大切さをみんなが発信していますよね。食事はそれこそ、お尻にむち入れて、自分で作って食べています。

 

私の作るものはとてもシンプル。ですが、調味料は贅沢していいものを使っています。それと、発酵食品をとるようにしています。

 

中でも、お味噌汁は薬のように大切に飲んでいます。発酵もどきのお味噌ではなく、ちゃんと発酵しているもの。こまめにネギやしょうがを入れたりして、身体を暖めています。お味噌と納豆で発酵食のボーダーラインはキープできるので、あとはたんぱく質を意識してとります。

 

在宅でも3食きちんと食べられない日は、先手を打ってチーズやうずらの卵なんかをお皿に盛っておくの。お菓子に手を伸ばす前に、モッツアレラチーズでコーヒーを楽しんだりしています。たんぱく質をとるための工夫です。

 

–コロナ前の吉川さんは激務につぐ激務、食事もままならない日もあったと思います。

そうね。食事は大事と思っていても、ちゃんと食べる時間がなくなってきて。危なかったわね。

 

でも、コロナでみんな気づきました。まず健康で存在することが大事だって。

 

最初はものすごく怖かったでしょう? 誰がかかるかわからないし、かかったら死ぬかもしれない。

 

流行を発信する人たちは、ともすると頭でっかち。それこそスムージー飲んで徹夜してを大丈夫大丈夫と続けている人の多かったこと。

 

そんな業界人さんたちも、死ぬかもって危機を覚えたら、急にみんな毎日きちんと食べなきゃという意識に変わったよね。

 

コロナがなかったら変わらなかったわね。

 

コロナでなくとも、体を壊してた。

 

食は命。

 

ネギのお味噌汁と納豆、海苔、梅干し、しゃけ。ちゃんと歯を動かして食べて、お腹の中にご飯を入れていかなきゃね。

 

あたり前のことに、みんなが一斉に気づいたのよね。食べなくていいものはない。5大栄養素は絶対に必要なんです。

 

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【吉川千明さんオススメアイテム #3】

鉄輪温泉・富士屋「地獄蒸し大豆の味噌」

地獄蒸し大豆の味噌(合わせ味噌)300g 540円(10%税込)/冨士屋Gallery一也百(写真出典・公式サイト)

「鉄輪温泉は、大分県別府市の『別府八湯』の一つ。有名な別府地獄めぐりのほとんどが鉄輪温泉にあります。私、あんまりに好きすぎて、鉄輪温泉に住んでたこともあったくらい。

富士屋さんという旅館が作っている『愉しい食卓 はなやもも』のお味噌も大好き。鉄輪温泉の100℃の天然蒸気で蒸す『地獄蒸し』で6時間蒸した大豆を使ったお味噌なんです」

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