「げんを」じゃない!「現を抜かす」の読み方、知っていますか?
本記事では意外と読めない漢字のクイズを出題します。本記事でご紹介するのは「現を抜かす」です。
「現を抜かす」の読み方は?
「現実(げんじつ)」「表現(ひょうげん)」など、「現」は日常生活でもよく見かける漢字です。だからといって「現を抜かす」を「げんをぬかす」と読むのは間違い。「現を抜かす」の「現」の読みにはあまり馴染みがない人も少なくないかもしれませんが、「現」にはひらがな3文字で表すことのできる訓読みがあります。
まずは正解を見てみましょう。
正解は……
「うつつをぬかす」です。
「現」が持つ意味には
①あらわれる。あらわす。隠れていたものが見えるようになる。
②実際の。いまの。まのあたりに。
③うつつ。生きていること。出典元:現|漢字一字|漢字ペディア
があります。
そのうち「現(うつつ)」は
①この世に存在していること。現実。
②気持ちのしっかりした状態。正気。出典元:うつつ|言葉|漢字ペディア
を表します。
現実やしっかりした気持ちを“抜かす”、すなわち失うため、「現を抜かす」は
ある事に夢中になり、心を奪われる。
出典元:小学館 デジタル大辞泉
を意味します。
“ある事に夢中になり、心を奪われる”の部分だけ見ると、ポジティブに捉えることもできそうな気がしますが、実際には、「本来やるべきこともせずに」という批判的な意味が含まれているので、ポジティブな意味で夢中になることを表したい場合には「無我夢中」や「没頭する」を用いましょう。
「現(うつつ)」がつく読めそうで読めない言葉
「現(うつつ)」の意味をもつ言葉、あなたはいくつ読めますか?「現」の後ろにつく漢字の読みも難読なので、やや難しいかもしれません。
- 現世
- 現身
- 現人
それぞれ意味は
- この世。
- この世に存在している身。
- この世に生きている人。この世。現世。
です。
正解は
- うつしよ
- うつしみ
- うつせみ
です。なお「現世」は「げんせ・げんぜ」と読むこともできるのでご安心を。
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参考文献:夢中になりすぎると抜けるもの〜「うつつを抜かす」の“うつつ”とは?〜|四字熟語・ことわざ|どれだけ知ってる?漢字の豆知識|日本漢字能力検定
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