年上彼との初対面。野生の勘で放った先制攻撃…【40代からのオトナ婚・サチコの場合#2】
「今、オトナ独女に追い風が吹いている」
そんな明るいメッセージを掲げ、オトナ婚成功者の実体験を丁寧に記事化。人気を博したミナト薫さんの【40代からのオトナ婚 】をリバイバル配信。今回は【エピソード#5:サココの場合】の第2話です。
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全く盛り上がらなかった初対面
しばらくして、お店に現れたのは…
年の頃なら60歳過ぎ。温厚そうな雰囲気のゴローさんです。
「ゴローさんが来てくれたので、これで失恋話を聞き続けなくてすむと、ホッとしました(笑)。彼女の相手はゴローさんにおまかせして、私はママとおしゃべりを楽しむことにしました」
ゴローさんとサチコさんはこれが初対面でした。実はゴローさんは、独身。数年前に奥様を病気でなくされ、“彼女募集中”だったそうです。足繁くこの居酒屋に通っては、ママに「誰かいい人いない?」と聞いていたそうです。
これまでゴローさんの来店時間は18時ごろ。いつも20時前にはお店を引き上げていたんですって。一方、サチコさんが居酒屋を訪れるのは夜遅くなってからがほとんど。常連客同士とは言え、2人はまったく面識がありませんでした。
ゴローさんは13歳年上だったそうですが、男性として意識したりは…?
「いいえ!カウンターで一列に並んで座っていたので、ほとんど口もきいていません。私の代わりに失恋女子の愚痴を聞いてくれて良かった♪くらいの印象しかなかったんです。何よりも、私は日本髪にデニム姿(笑)。出会いモードではなかったんです」
当然ながら連絡先を交わすこともなく、その夜は家路についたそうです。
「茶飲み友達なんていりません」と、拒絶
一週間後、サチコさんの携帯が鳴りました!先日の飲み会にも参加していた既婚の30代女性から、『夫と一緒に知人の家で鍋パーティーをしているから、来ない?』というお誘いです。
場所を教えられて訪ねた知人の家とは…
そう、ゴローさんのお宅でした!
あの晩ほとんど話していないのに、ゴローさんはサチコさんが気になっていたんですね?
「いえ、単にあの場にいた女性陣で、彼に一番年齢が近いのが私だったので呼ばれたみたいです(笑)。30代夫婦とゴローさんだけの鍋パーティーでは、男性2名、女性1名でバランスが悪い。『居酒屋にいた一番年上のコ、今どうしてるのかな。呼んでみようよ』みたいな流れだったと聞いています」
初めてきちんとゴローさんと言葉を交わしたサチコさん。印象は?
「年齢はちょっと上だけど、話しやすいおじさんだなと思いました。あと、住んでいたマンションが便利な場所にあったので、『良い所に住んでいてうらやましい』と感じたのと、ペットの犬が可愛かったですね」
この日、ようやく連絡先を交換した二人。
すると、翌日から連日のようにゴローさんから連絡が来るようになったのです。
実はゴローさんは結婚相談所に入会していたそうですが、紹介されるアラフィフ女性たちはガツガツした人ばかり。結婚をかたくなに拒否するわけでも、かと言って血眼で相手探しをするわけでもない、サチコさんのフラットな姿勢に魅力を感じたようなのです。
「夜な夜な、食事やお酒の誘いが来るようになったんです。なので…」
なので、どうしたんですか?
「このおじさん、これから毎日誘ってきそうだと思って、あることを伝えたんです。それが、微妙に失敗しちゃって」
んん?何を失敗しちゃったのでしょう?
「毎日誘われたらうっとうしいので、彼を牽制するつもりで『私、飲みに行くような男性の友達ならいっぱいいるんです。なので茶飲み友達はいりません』と伝えたんです。意味としては『だから、毎日は誘って来ないでね』ということです。奥さんを亡くされて、時間を持て余していたゴローさん。おじさんの暇つぶし要員になるのは、ちょっと違うなと思って…」
いきなり先制攻撃をくらわしたサチコさん。どうするのゴローさん?
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