【40女の恋愛事情】 story1 私はいつか結婚できますか?-39歳・恭子の場合(1)-
恋愛したい?それともする気がない? 結婚したい?それとも結婚しない?
40代はそんな気持ちのはざまで揺れてる人も多いはず。
一人で大丈夫と思う日もあれば、ずっと一人でいることが不安になる日もあるものです。
30代のころは自然と誰かを好きになったり、好意を寄せられたりしたのに、何かが変わってきたアラフォー世代。
ある意味、恋愛下手になってきているのかもしれません。
あまり語られることのないアラフォー女性の恋愛事情をクローズアップした小説【40女の恋愛事情】が始まります。
第1回は、39歳・恭子のケースを3回連続でお送りします。
***
「嘘つき!」
私はそうなじっていた。
八つ当たりだってわかっている。
でもどうしても言ってやりたかった。
私には、もう何年も、恋人がいない。
あと10分で40歳になるというのに、何も、起きそうにない。
さみしすぎて、爆発しそうだった。
明日は誕生日だというのに、何の予定も入っていない。
できることなら、大切な誰かと一緒に乾杯していたかった。
プレゼントの箱を手渡され、幸せそうにそれを開けてみたかった。
世の中には、恋人に誕生日を祝ってもらっている女性が大勢いる。
大切にされている。
それなのに、どうして私には、誰もいないの!?
おかしい。
40歳の誕生日には、恋人とラブラブになっているはずだったのに。
だいじょうぶですよ、きっと幸せなバースデーを迎えられますよって、言ってもらえていたのに。
あの占い師を、信じていたのに……。
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