43歳で破局。諦めの境地を経てつかんだ運命の糸!【オトナ婚/第8話】
40代以降で結婚した人=オトナ婚の経験者にインタビューするシリーズ第8回目は、45歳で結婚したリスコさんです。
どこで彼と出会ったの?
彼はどんな人?
どうしたら結婚できたの?
などなど、気になるオトナ婚の実態に、ライターのミナト薫(47歳)が迫ります。
合コン、婚活、諦めの境地を経て41歳で外資系帰国子女とお付き合いするものの、43歳で2度目の破局をむかえてしまったリスコさんでしたが…。
前編、中編に続く、最終話です。
>>前編:無理…10年付き合って別れたオトコが結婚直前に求めてきた条件
>>中編:41歳で出会った8歳年下エリート帰国子女、最後の恋だと信じてたのに…
ボイトレ教室に若いイケメン男性が入会してきたー!
そして、今の旦那さんとの出会いとなるわけですね。どういったきっかけだったんですか?
「元彼と別れた2ヶ月後、私が20年通ってるボイトレ教室に彼が入会してきたのが出会いです」
別れてたった2ヶ月後だなんて、なんだか運命の出会いの予感です! リスコさんから見た彼の印象はどうでしたか?
「第一印象では特別な感情は抱きませんでした(笑)。そもそも、私の通っているボイトレ教室って女性が多いんですよ。男性もいるにはいますが、年齢が上だったり既婚者だったり。そこに入会してきた彼は38歳独身、しかも結構イケメンということで、ボイトレに通う女性陣で『やめないように繋ぎとめないとね!(笑)』という感じで盛り上がっていましたね」
なるほど、旦那様は女性陣みんなのオアシス的存在だった感じですね。
「はい。普段は個別でレッスンを受けているのであまり会うことはないのですが、教室内の発表会や、クリスマス会など、定期的にみんなで顔を合わせる機会もあるんです。そういう時にみんなで飲んでいて、少しずつ仲良くなって、最終的に二人で飲みに行くようになったという感じですかね」
バツイチ子持ちも「この人なら」と受け入れることができた
旦那様はバツイチなんですよね? それを聞いた時はどう思いました?
「実は彼、バツイチな上に子供もいるんです。
バツイチであることは、付き合う前に知りました。そして、子供がいることは彼が私に告白してくれた日、告白の直前に聞きました。彼は実際の年齢よりも若く見えるし、おとなしい奥手なタイプだと思っていたので、子供がいることに関してはすごく驚きました。私だって、まさか自分が子持ちの男性と付き合うとは思ってなかったですしね。
でも、すごく誠実に告白をしてくれたので、『この人を信じよう』と思って、付き合うことにしました。
よく考えれば、今どきこのくらいの年齢ならバツイチの人なんてたくさんいますしね」
旦那様は今まで付き合ってきた彼氏とタイプは違いますか?
「全然違うんですよ! 今までの彼氏はよくも悪くも自分に自信があってクセが強いタイプ。そのせいで、不安になったり喧嘩することもあったんですが、今の旦那さんは本当に優しくて物静かで安心感がある。
仕事が終わってもまっすぐ帰ってきてくれるし、私のわがままも聞いてくれる。不安になる要素がないんですよ。
それに、彼は一回結婚&失敗しているせいか、気遣いがすごくあるんです。こういうことすると女性は怒るからとか、ここは男の俺が引いとけ、とかわかってるんじゃないですかね(笑)
結婚して約3年ですが、ずっとうまくいってます」
マンションの更新を機に同棲→結婚
お付き合いしてから結婚まではどのくらいの期間でしたか?
「1年くらいですね。付き合ってしばらくして、私が一人暮らしをしているマンションの更新時期になったんです。当時、彼は離婚後、両親が所有するマンションに一人暮らしをしていて。広い3LDKに一人暮らし。だったら一緒に住む?ということになり。
私も家賃がタダになって嬉しいですしね(笑)」
出た! マンションの更新きっかけに一緒に住む&流れで結婚しちゃうパターンですね。よく聞きます。
「彼の親のマンションに住むわけですから、挨拶しないわけにいきませんしね。なので、同棲する前に両方の親に伝えました。そしたら私の親が『一緒に住むなら、きちんと結婚しなさい』と。彼のご両親も特に反対することもなかったので、一緒に住んでから3ヶ月後に入籍しました」
正式なプロポーズはありましたか?
「入籍する前に一緒に住み始めちゃったので、『特にプロポーズはないのかな』と思っていたんですが、入籍前日に彼がバラの花束と共に『ずっと一緒にいたいので、結婚してください』と言ってくれました。うれしかったですね!」
ステキ! わずか1年前に辛い破局を迎え「もう一生恋なんてしないだろうな」と思っていたリスコさん、まさに一発逆転ですね。人生何があるかわかりません。
双方の両親からも歓迎された理想の結婚生活
最後に、ミナトからの素朴な質問です。女性側の年齢が40オーバーだと、相手のご両親の反応、気になりません? しかもリスコさんの場合、男性よりも年上だし。
「私も少し心配でしたが、全然大丈夫でした! ありがたいことに祝福してくれましたよ。どうやらご両親的には息子がバツイチになって、今後を心配していたみたいなんです。一人暮らしで老後を迎えるのはかわいそうと思っていたので、むしろ『パートナーができてよかったよかった』と手放して喜んでくれました。
あと、彼にはお兄さんがいて、私と同い年なんです。そのお兄さんもまだ独身でして、ご両親的にも『今は晩婚なんてよくあること』という認識だったようですね。前妻との間に孫もいるし、私的には彼がバツイチでラッキーでしたね」
なるほど。年齢問題もすんなりクリアできてよかったですね。ミナト、希望が持てました!
最後にリスコさん情報によると、旦那様も当初は
「離婚してしまったし、もう自分は一生恋愛や結婚はしないものだと思っていた」
そう。そんな諦めモードだった旦那様も、ボイトレ教室に飛び込んだおかげでリスコさんと出会えたわけで。
本当、諦めて何もしないよりは、行動すれば何かが起こる、ということが証明されたストーリーでした。
このご時世、新しい出会いを見つけることはなかなか難しいですが、内にこもらずに少しでも交友関係を広げていくことが大切なんだな、と思ったミナトでした。
リスコさんからのメッセージ
①捨てる神あれば拾う神あり
②頑張りをやめて自然体になった時に出会いは訪れる
③若い時のタイプと年齢を重ねた時のタイプは変わる。「私のタイプじゃないかも」と思う人でもとりあえず付き合ってみるべし
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