恋に臆病な40代男性に勇気を持たせる、たった1つの言葉
アラフォーになるまで独身で過ごしてきた男性の中には、恋愛に不器用で女性との接し方に自信がないという恐れを抱えている人も大勢います。
好意があるのかないのかわからない、イマイチ踏み込んできてくれない・・・。
そんな男性に恋していると、手応えのなさにこちらも不安になってきますよね。
恋に不器用なアラフォー男性の心を開くのは、「ありがとう」という言葉。女性に認めてもらうことに慣れていない彼らには、とにかく「あなたの存在が嬉しいよ」という気持ちをアピールしていくことが最重要です。
「ありがとう」から素敵なお付き合いが始まった例をご紹介します。
自分からきっかけを作れない
40歳の友人が好きになったのは、「彼女いない歴=年齢」にほぼ近い42歳の男性。
若い頃から「女性を好きになることはあったけど、上手くいかないことが多かった」という彼は、気がつけば交際した女性はたった一人という状態でアラフォーになってしまったそうです。
その「たった一人」も、「文句を言われてばかりで最後は連絡がこなくなって」終わった恋です。置いてけぼりをくらった彼は完全に自信を失くしました。
そんな彼と友人が出会ったのは、町が主催する恋活のための合コンでした。
婚活パーティよりカジュアルに出会いを楽しめるかなと思って参加した友人でしたが、周りは若い世代の男女ばかりで少し戸惑っていたそうです。そんな中、「一生懸命会話に参加しようとする」彼の姿に目が止まります。
自分と同じくらいの年齢で、着ている服は決して今風ではないけれど、穏やかな表情を作る男性でした。
思い切って話しかけてみると、同じ映画俳優が好きという共通点を見つけて盛り上がり、連絡先を交換してその日は終わります。
「まずは友達になれたらいいかな」と思っていた彼女でしたが、LINEを送ると返事はあるものの一向にふたりで会おうというお誘いはなく、興味を持たれてないことに最初の不安を覚えます。
結局、友人の方から「いま公開されている映画を観に行きませんか?」と声をかけ、やっと1回目のデートが実現しました。
後になって、彼は「誘い方がわからない」「迷惑かもしれないし」と思っていたことがわかります。
「きっかけを自分から作れない」臆病さが、恋の始まりをずっと遠ざけてきたのですね。
あなたの気持ちがわからなくても、私は嬉しい
「こちらから誘えば会ってくれるけど、向こうからは声が掛からない」
「あまり質問もされないし、本当に友達止まりになるかも」
こんな相談を友人から受けたとき、私は「たぶん、踏み込むのが怖いんだよ。本当に関心がないなら会わないよ」と答えました。
男性は、興味のない女性に自分の時間をわざわざ割くことはありません。たとえ今は友達としか思われていなくても、会えているなら、もっと関心を引くことができればその先があるはず。
そう伝えたところ、彼女はすでに彼のことを好きになっていると打ち明けてくれました。
映画の話や仕事の話など、日々いろんな話題があって楽しく過ごせるのに、なかなか向こうからは近づいてもらえない。自分をどう思っているか、まったくわからない。そんな苦しみを抱えつつも、彼女は会えた日は嬉しくていつも「今日も楽しかった、ありがとう」と伝えていました。
LINEをもらってもまず「ありがとう」。電話で話してくれたら「ありがとう」。
あなたの気持ちがわからなくても、私は嬉しい。そんな思いで、いつも感謝の気持ちを伝えていたそうです。
彼からも「俺も楽しかった、ありがとう」という返事をもらえていて、これって好かれてるんじゃないのかなぁ、と思う瞬間があっても、やはり彼の方から好意を伝える決定的な言葉は出てきませんでした。
デートしても食事は割り勘、ドライブしても送り届けてくれたら終わり。「離れたくないな」という雰囲気があっても、彼の方からは何の言葉もなく。
それでも、「ありがとう」と送れば「こちらこそ、ありがとう」と返してくれる。その言葉の積み重ねだけが、彼女がふたりの関係を信じられる拠り所でした。
もっと押したい、でも勘違いだったら怖い。そんなジレンマを抱えながら、彼との距離が縮まらない日々が過ぎていきます。
そして迎えたバレンタイン。もう出会ってから3ヶ月ほど経過していました。
確信を持てないと動けない男心
自信を持てないまま、彼女は「甘いものが苦手」という彼が受け取りやすいように、ビターなチョコレートケーキを焼きました。
断られはしないだろうけど、喜んでもらえる確信もない。それでも、友人は彼の気持ちを信じてLINEを送ります。
彼はすぐ会ってくれました。いつものように、「忙しいのにわざわざありがとう」と彼女が言うと、彼から返ってきたのは「どうしてこんなことしてくれるの」という言葉でした。
普段と違う様子が気になりながらも、彼女は「食べて欲しかったから」と答えます。
すると、「俺がもらってもいいの?」と彼に言われ、ここで意を決した彼女は「好きな人に食べて欲しい」と初めてはっきり口にしました。
その返事が「俺も好き」という言葉だったとき、彼女は嬉しくてその場で泣き出してしまったそうです。
「まるで高校生の恋愛みたい」と今は笑う友人ですが、そのときは、怖くてたまらなかったと言います。
「好かれているかなとは思っても、勘違いだったら怖いからこちらからは動けない。いつかほかの人のところにいくかもと思っていた」
と彼が話してくれたそうですが、「ほかの男にとられてもいいんかい!」と思わずツッコミを入れたくなりました。
「自分なんか好かれるはずがない」「自分よりいい人が見つかればそちらにいくだろう」そんな諦めを、彼はいつも抱えていました。
だから、彼女が見せてくれる好意を信じ切ることができず、でも
「いつも『ありがとう』って言ってくれるのが嬉しかった」
と、友人と同じようにそこに込められた気持ちだけはしっかり受け止めていました。
彼にとっても、「ありがとう」と言われることは、「自分の存在を受け止めてくれる」証だったのですね。
臆病でも不器用でも、相手を信じたい
晴れてお付き合いすることになったふたりですが、今でも万事順調な交際をしている、とは言えません。
生涯で二人目の彼女を手に入れた彼ですが、「自信のなさ」は至るところで顔を出し、ともすれば黙り込んでしまったり、喧嘩してもすぐ殻にこもってしまうなど、彼女の苦労は続いています。
ですが、それでも彼女が笑顔で「ご飯を一緒に食べる時間が幸せ」と話してくれるのは、彼が臆病で不器用でも、自分のことをちゃんと愛してくれているのを実感できているから。
少しずつでも、自分の気持ちを伝えてくれるようになって、彼からデートに誘われることも増え、今は手料理を喜んで食べてくれるそうです。
「(私のことを)信じたいけど、離れていかれる怖さがあるんだよね」
と彼の姿をちゃんと受け止めている彼女は、付き合うようになった今でも変わらず「ありがとう」という言葉を欠かしません。
アラフォーになるまで、しっかり女性と向き合う機会のなかった彼にとっては、まだまだ恋は手探りかもしれません。
いくつになっても、人を好きになる喜びは不安と表裏一体です。
そんなアラフォー男性の心を正面から見つめてくれる女性こそ、長く愛され、大切にされるのではと思います。
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