シンママ「綱渡り」だった人生に「鉄橋」をかけてくれた彼【オトナ婚/第10話(テイラ編)】
40代以降で結婚した人=オトナ婚の経験者にインタビューするシリーズ第10回目は、52歳で結婚したテイラさんです。
どこで彼と出会ったの?
彼はどんな人?
どうしたら結婚できたの?
などなど、気になるオトナ婚の実態に、ライターのミナト薫(47歳)が迫ります。
4話配信の4話目です。
>>前回のあらすじ
>>バツイチ同士、50代の恋愛。多感な年頃の娘…母の想いは届くのか
東京で会社員として働くテイラさん(54歳)は、娘さんが1歳の時に離婚を経験。二人暮らしを18年間続けた元シングルマザーです。お互いバツイチ、50代で交際をスタート。運命のお相手とのその後は…。
>>「オトナ婚」連載一覧
コロナ禍が加速させた2人の関係
テイラさんと旦那様は同居をしてから入籍されたんですよね。
「そうです。彼と付き合い初めて程なくしてコロナ禍になり、『これからはなかなか外で会えないね』という話になった時、彼の方から『一緒に住まない?』と言われました。
それで私は『ただの同棲だったらお断りします』と答えたところ、彼から正式に『結婚してください』とプロポーズされました。
それで、家を探して住み始めてから結婚しました」
おめでとうございます!
今は旦那様と何をしている時に幸せを感じますか?
「おいしい」のフィーリングが合うことは大切
「これまでマッチングアプリで知り合った人と何度か食事に行ったんですが、一緒に食事をしていて『おいしい』と感じられたのは彼が初めてだったんです。
私は食事の相性をとても大事にしていて。
『おいしい』と思うものの基準が合うこととか、食事をしている空間が楽しいことってすごく重要だと思っています。
ちなみに18年前に別れた最初の夫は、なんでもマヨネーズをかける人でした。私が作ったものなんにでもマヨネーズをかけるんです。当時からすごくイヤだなと思っていましたね(笑)
彼は料理もよくしてくれます。レパートリーは多くないし男の料理ですが、すごくおいしいんですよ!」
老後や介護。未来を見据えた話ができる
娘さんも手が離れてきて、テイラさんにも自由な時間が増えてきました。そんな時に一緒に食事をできるパートナーができるって、すごくいいですね。
他にも趣味もご夫婦で楽しんでいるとか。
「はい。結婚後、二人でロードバイクを始めました。テレワークなどで運動不足を実感していて、健康維持のためにも。今は、自転車を2台乗せられるように車の買い替えも検討しているところです」
楽しそう! 健康についていたわりあえるところもオトナ婚ならではの魅力です。
「そうですね。あとお互い地元に、高齢の両親を抱えています。彼の方の両親はまだまだ元気いっぱい、私の方は父母ともに老人ホームに入っている状態。
そうやってお互いの両親の様子を見ながら、自分たちの老後についても話したりしています。
若い夫婦なら、まだまだ自分たちの老後なんてイメージできないじゃないですか? それでいざ歳を取ったときお互いの意見が食い違うかもしれない。その点私たちは晩婚だったからこそ、未来を見据えた人生設計が最初からできました。それもいい点ですよね」
「綱渡り」の毎日に「鉄橋」をかけてくれた夫
テイラさんの幸せなお話を聞くと、今の結婚生活はシングルマザーで頑張ってきた18年間のご褒美のようですね。
「このインタビューの冒頭、私が『シングルマザーだったときは毎日が綱渡りだった』と言いましたよね。一歩踏み外すと母娘ともに真っ逆さま。まさにそんな気持ちで毎日過ごしていました。
それに比べると今は『頑丈な鉄橋』にいる感覚です。彼のおかげで心の根底にある不安がすっかり取り除かれました」
個人的にはインタビュー中にテイラさんが何度か発した「綱渡り」と「頑丈な鉄橋」という表現が、すごく胸に刺さりました。
今は旦那様が鉄橋の役割をしてくれていると言いますが、それに甘えていないテイラさんもすごく素敵です。きちんとお仕事をして子育てをして、経済的にも精神的にも自立している。
自立している男女が支え合うオトナ婚って、お互いが頼り合って過ごす若者同士の結婚とまた違って、かっこいい夫婦の理想像だなと思いました。
テイラさんからのメッセージ
①周囲からの「無理」「あきらめた方がいい」は無視してよし
②とりあえずなんでもやってみる
③人に依存しない自分に。自立していれば、失敗しても大丈夫。
>>テイラさん編を最初から読む
>>「大人婚」連載一覧
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