母の日が過ぎた。とても親孝行する気になれない極寒親子関係に住職が喝

2017.05.15 LIFE

 

世間には、会うたび楽しい話題で盛り上がる、友達のような親子が多いと言われます。

が、その反対に、何も相談できないし、会えば喧嘩ばかりという親子も多いのではないでしょうか。

人間だって生物である以上、親離れをしなくてはいけないので、そりが合わないのも当然のこととして受け止めていいのだと思います。

 

うまくいかない親子関係もある

 

群れを作って活動する動物だって、親子の縁を切るような辛い試練を与えることがよくあります。

もちろんそうしないと血が濃くなってしまうというのもありますが、離れてから生き残る子供は、本当に強い力を身につけた子供だといえます。

人間の世界は、それにも増して、複雑になっているので、うまくいかない関係も当然あると思います。

そんな時に、母の日があって、感謝を伝える日とされてるわけです。しかしながら、複雑な気持ちで、あれこれ考えているうちに、もうその日は、過ぎてしまっています。

 

究極の親孝行とは?

そこで私が思うこと。母の日1日だけプレゼントを渡して、ありがとうといえば、感謝できていると考えるのが正しいのか?ということです。

 

毎日顔を合わせれば、毒を吐かれまくって、逃げるようにして一人暮らしをしていたり、旦那を見つけて結婚している私が、今さらそんなことができるものか、と思っている人も多いのではないでしょうか?

 

そんな人にオススメなのが、こんな親孝行

 

「仕事なり、社会活動なりを一生懸命に頑張って、有名になることで、その親の名前が世に再び出る」というもの。

 

例えば、吉田沙保里選手のお父さんは亡くなってしまいましたが、吉田選手がレスリングで勝ち続けたからこそ、お父さんの「吉田栄勝」さんの名前ももう1度世に出てきたわけです。

 

自分には、それほどのことはできないと考えるかもしれませんが、毎日こつこつと自分に与えられた仕事をこなして、人のためになることを1つでも続けて見てください。その時に、いつか有名になってお父さん、お母さんの名前を世に伝えるんだと思ってやってみてください。

 

必ず、どこかで良いニュースとなって、お父さんお母さんの名前が、市町村レベルか、県レベルか、全国レベルかわかりませんが、世に再び出るはずです。

 

亡き親に対する気持ちとしても

 

この親孝行の方法は、たとえ両親が亡くなってしまってもできます。

 

先日も、東日本大震災でお父さんが亡くなった高校生にお話をうかがいました。彼女の住んでいる気仙沼は、まだ復興半ばで、海側は盛り土が終わったばかりで何も建物は建っていません。そんな中で高校生になった彼女は、真剣に郷里のこと、自分の将来のことを考えていました。遠い神奈川まで来て、500人もの人の前で話してくれた勇気に感謝いたしました。

 

会場を見渡して見ても、彼女のことを考える場合に、ご両親のことを思いながら話しを聞いた方がほとんどだったように思います。

 

張り合うことはできなくなる。

 

いつかは、張り合うことができなくなる親子関係なのです。

 

これは、100パーセントです。

 

今週、遅くなってけど、顔を見に行ってみませんか?

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