子どもは持たないことを決めカナダに移住。この先の2人を待つ未来とは…【オトナ婚/第18話(後編)】
子どもが欲しい私と持ちたくない彼……。膝を付き合わせて時間をかけて出した結論は
――旦那様はみーさんのことをとても大事にされていて、お話を聞いていても幸せオーラいっぱいの様子。交際から結婚に至るまで、大きな問題は起こらなかったのですか?
「いえ。一度だけ破談を覚悟するような問題に直面しました。それは子どものことです。39歳で交際を始め、私は彼との子どもが欲しいと思うようになりました。そのことを彼に伝えると、自分はいらないと思っていると」
――子どもに関する気持ちの隔たりは難しい問題ですね。とはいえオトナ婚夫婦の場合、女性のタイムリミットの問題もあります。旦那様が子どもを望まない理由はなんだったんですか?
「大きく二つあって、一つは自分の年齢ですね。当時私が39際で、彼は57歳。何歳まで働けるかわからないし、自分の方が先が短いので将来的に私が苦労するということを想像すると、子どもを作ろうという気持ちにはなれなかったみたいです。
あと彼はバツイチで、すでに成人した息子さんが2人いて、そのこともあったみたいですね」
――旦那様なりに、みーさんに負担をかけたくなかったんですね。
「もう一つは、前妻との離婚の理由が子育てに関することだったようです。深くは話せませんが、子どもが原因で夫婦仲が悪くなるのはもうこりごり、という気持ちが強かったようですね」
――なるほど。それを聞いたみーさんはどういうお気持ちだったんですか?
「彼が年齢を理由に欲しくないというのと真逆で、私としては年齢的に早く欲しいという気持ちが強かったです。
ただ、大切なことなので膝を突き合わせて時間をかけて話し合いましたね。
彼は『だったら別れることになっても仕方がない』とまで言いましたが、私としてはただ子どもが欲しいんじゃなくて、彼との子どもが欲しかったので、結局今のところは子どもは持たない、ということで着地しています」
――お二人が納得して出した結論ですもんね。みーさんの気持ちもわかるだけに複雑です…。
「今は彼の仕事の関係でカナダにいますが、帰国したらもう一度考えてみたいですね。養子など他の可能性も含めて」
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