年収400万でも貯金できない女は「ダメな節約」してるかも?
「しっかりもの」女性のマネー事情
今や誰もが心がけている節約ですが、自分にあった節約法を選ばないと逆効果になってしまいます。気をつけて節約しているつもりが、かえって損しているのでは放置しておけませんね。
特に、いわゆる長女っぽい、「しっかりもの」タイプの女性は、「節約もしっかりできるはず」と、周囲の人も思っているのでチェックされず、逆効果の節約法をずっと続けていることも多いようです。
先日、相談に来たY子さんも「しっかりもの」タイプ。でも、「貯金がどうしてもできない、何がいけないのかもうわからない」と悩んでいました。
厳しすぎる予算設定はNG
Y子さんは埼玉県在住の39歳、独身。年収は約430万円で都内の会社に派遣社員として勤務しています。一人暮らしで、現在は賃貸のマンションに住んでいますが、昨年ごろから分譲マンションを買いたいな、と考え始めました。そのためにはまず、お金をためて資金作りをしなくてはいけません。
子供の頃から「しっかりもの」のY子さんは、無駄遣いの習慣も無く、働き始めてから手取り収入の30%以上は貯蓄にしていました。月の生活費は18万円未満でやりくりをしていましたが、家賃が7万なので、その他の支出はかなり節約しているわけです。
ところが現在の貯蓄残高は100万円には遠く及ばない金額しかありません。これではマンションの頭金には不十分ですし、そもそもなぜ貯まっていないのでしょう。
これは、Y子さんの厳しすぎる予算設定が逆効果になっていました。貯めたお金は年に数回の旅行費用として使っていたのですが、普段の節約から開放された旅先では、財布の紐が緩みっぱなしになっていたようです。
生活費の節約はほどほどに
さらに、最近は体調をくずしがちとの悩みもありました。身体の心配はもちろんですが、お金のことも不安になります。Y子さんは派遣社員なので、仕事を休むと収入減に直結するからです。しかも病院代や薬代がかかるので、生活費の予定が変わってしまいます。
そんな時、さらに生活費を節約するようでは、バランスのとれた食事や、必要な身体のメンテナンスができなくなって、さらに体調をくずしてしまうことにもなりかねません。
お金は大切ですが、身体の健康はもっと大切。生活費の節約はほどほどにしましょう。
律儀すぎる交際費に要注意
Y子さんのお金の使い道をさらに聞いていくと、交際費が少なくないことがわかりました。友人の結婚祝の出費がかさんだ時もありましたが、その後は出産祝が続きました。最近は親戚の子供たちの入学祝や成人祝などが毎年のようにあり、家計を圧迫しています。
年数回の旅行は友人と行っているのですが、宿泊先や観光する場所などのプランは自分だけで決められないので、自分のお財布事情は二の次になりがちです。
節約は年単位で考える
Y子さんは節約を月単位で考えていました。これを普段の支出とすると、旅行費や病院代、お祝いなどの交際費は特別な支出と考えられます。特別だから高額な出費も仕方ない、と思い込んでいると、年単位での収支は決して大きなプラスにはなりません。
特別な出費にも予算を立てて、生活費の節約は無理のない範囲にすると、ストレスなくお金が貯まりやすくなります。
Y子さんは、旅行費については旅行会社の「旅行積立」を利用して、計画的でおトクに旅行資金の準備をすることにしました。
食事はバランスよくとるように、自炊を中心に考えるようにしました。また、親戚へのお祝は、家族との連名で贈ることで節約するようにしました。
そして、少しずつマンション購入のための資金作りができるようになってきました。
しっかりものだから、と自分に厳しくなりすぎず、ちょうどいいペースを見つけることが、お金を貯める近道になります。
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