こんな40代女性は「転職」を考えても?辞めるオンナの心構え
一生涯の「お金の相談パートナー」、フィナンシャルプランナー(FP)や士業の有資格者を探すサービス「FPCafe」に所属する女性FP4人が、みなさんのお役にたてるコラムを交代で書いていきます!
今回は私、おふたりさまの暮らしとお金アドバイザー・辻本ゆかです。
35歳限界説がうわさされる転職活動。「わざわざ転職活動なんてしたくない!」と、よほどの不満でもないと40代大人女性は慣れ親しんだ会社を辞めようとは思わないはず。
ですが、キャリアを積んだ40代だからこそ歓迎される転職もあります。今回は、転職しても損しない大人女性のケースを紹介します。
ケース1:管理職の経験がある人
子育てが一段落した女性の再就職が増えていますが、「責任の重い管理職はちょっと・・・」と敬遠されがちです。
そこで人材不足に悩む企業が大歓迎なのは、管理職の経験があり入社とともに即戦力となり得る大人女性。2015年に企業に女性登用を促す新たな法律「女性活躍推進法」が成立したことも追い風です。
2016年4月から、従業員が301人以上の大企業に対して女性の活躍を支援するための取組が新たに義務付けられました。就職氷河期で想う企業に就職できないままキャリアを積んできた大人女性なら、これをチャンス!と捉え第一歩を踏み出してはどうでしょうか。
ケース2:専門的な知識とスキルがある人
法務や人事など専門的な知識とスキルがあって転職が決まるケースも多くあります。
40代は働き始めて20年の折り返し地点。この先の人生、どう働くのかをゆっくり考えることができるチャンスの時期です。資格は知識の証明となるもの。私はFPでありながら会計の知識とスキルがあるので、50歳手前でも経理担当として正社員へのオファーが年に数回あります。
今の仕事では長年築いた知識とスキルを活かせていないと感じているなら、キャリアアップを視野に入れた転職にチャレンジするのも手です。
転職前に気を付けておくことは?
ひとつは、生活費を1年分程度貯蓄しておくこと。
自己都合で退職すると3カ月間は失業手当が振り込まれない給付制限があり、無収入となる期間にも国民健康保険・国民年金や住民税の支払いが容赦なくやってきます。40代ならある程度の貯蓄があっても、想いに沿った企業への転職は時間がかかるもの。退職金をアテにしないで済むよう、余裕をもった貯蓄を用意して転職活動をすべきです。「転職先が決まるまでは退職しない」がベストです。
もうひとつは、今の会社を円満に退職すること。
採用前に前職での退職理由や勤務態度を確認する企業もあります。転職するとキャリアがあっても新人です。まわりとのコミュニケーションがとれないと判断されれば、採用は難しいと聞いています。
転職に求める理由が年収アップの人もいれば、仕事と家庭の両立を求める人もいるでしょう。今持っているものを手放す覚悟がないと、次のチャンスはつかめません。皆さんが大切にしたいことをイメージして、新しい扉を開けてください。
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