それ脱税…?芸能人に見る5つの経費判断基準【元国税芸人】(後編)

5・交際費

取引先や同業他社と交流し、知人を増やし、仕事に繋げるというのは素敵なことです。そのための飲食代は、交際費や会議費といった名目で経費にするのが一般的です。

 

しかし、多くの俳優やモデルやミュージシャンが、学生時代の友人と食事に行った、家族でファミレスに行った、好意を持っている異性とイケイケのレストランでシャトー・ムートン・ロートシルトを開けた、そんな支払いを経費にしています。

 

 

上記のような支払いを経費にして確定申告をしても、申告書の提出時に注意を受ける、または、直されたりすることはありません。だから、そのタレントは「私は、▲▲も△△も経費にしたよ。余裕だった」とか吹聴して、おちゃめな申告をする仲間を増やしてしまいます。

しかし、数年後に調査官の目に止まり、税務調査が行われて、通常より多くの税金を払うことになるかもしれません。それでも、彼らはリスクを無視して、所得の圧縮のために多くの経費を計上します。先のことを考えるより、今、お金が欲しい。それが、タレントの生き方なのです。

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