【後編】娘のために頑張っただけなのに……!40万円の人気ブランドバッグがキッカケでトラブルに発展した50代女性の話

娘のために頑張ったのに、逆キレされて反撃

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「どうして、名古屋でも買えないの? 友達のお母さんは、サクッと紹介してもらえたみたいなのに……!」

娘の言葉に対し、妙子さんは「だって、興味なかったんだもの」と一言。

思い起こせば、妙子さん自身オシャレより旅行、習い事に関心があったため、あまり服飾やジュエリーにはお金をかけてこなかったそう。ただ、娘の一言を聞いて初めて「そういえば、何で私オシャレに興味がなかったんだろう?」と我に返ったと、妙子さんは語ります。

すると次女は「なんで、オシャレに興味がなかったの? お母さんって、昔からオシャレに無頓着だよね。私の友達のお母さんは、みんな凄いオシャレな人ばかりなのに。それにエルメスだって、昔なら価格も今のように上がっていなくて、もっとすぐに手が入ったみたいなのにさ。お母さん、どうして若い時にハイブランドのバッグを買っていなかったのよ! お母さんが若い時に買ってさえいれば、お母さんも私も店舗を梯子しなくて済んだのに!」

次女の言葉を聞くなり、妙子さんもカチンときたのだとか。

思わず妙子さんは、次女に「あなたのために頑張ってお店に何度も出向いたというのに、感謝やお礼もできない子に育てた思えはありません」と、冷たく突き放したそうです。

そもそも忙しい時間をぬって、無理をしてお店を回ってきたのにも関わらず、次女からは「いつもありがとう」や「ごめんね」の一言も貰えません。そのことに気づいた妙子さんは、次女は人に何かをしてもらった時に「感謝」や「お礼」を言えない子になりかけているのでは、と焦りを感じたとか。「それは、娘にとってよくないのでは?」と気づいたそうです。

 

 

エルパトでの親子喧嘩をきっかけに、子どもとの接し方を考え直すように

妙子さんが冷たく突き放すと、次女の言葉はピタッと止まったのち「もう、いいわ」と一言いって電話を切ったとのこと。しかし、その翌日に娘から「昨日はごめんなさい。私のために、色々とありがとう。もう頼まないから、気にしないで」と連絡がきたそうです。

妙子さん自身も、次女を突き放した時は「ちょっと言い過ぎたかしら……。でも、甘やかしすぎても本人のためにならないし」とぐるぐる考えを巡らせて悩んだそうです。でも、翌日に娘からお礼と謝罪の言葉を聞いて、とても嬉しかったと妙子さんは語ります。

あれから、妙子さんがエルメスを回ることは二度となくなりました。

ただ、あの経験がきっかけで次女が親に甘えすぎないようになったこと、そして親が甘やかしすぎなくなったこと、次女が親に「お礼や感謝」を伝えられるようになったそうです。子どものためを考えると、何でも聞いてあげるのではなく「ダメなことは、子どものためにしっかり叱ること」が大切なのかもしれませんね。

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