乳がんで手術をしていることを告白。彼の予想外の反応に驚き!【オトナ婚/第19話(後編)】
お客様としての出会いから半年が経過。ついに二人で会い、交際へと発展
――レストランの駐車場で話すだけの関係だったところから、お付き合いにはどうやって発展したのですか?
「出会ってから5、6ヶ月経った頃、ロードバイクについていろいろ話す流れで『タイヤ交換のためのチューブを買った方がいい』という話になったんです。『僕でよければ一緒に買い物に付き合うんですが』と言われました。
週末にレストランの駐車場で話ししたり、SNSでいいねを押し合う程度のことはしていたものの、彼はあくまでお客さま。休みの日に二人で出かけるのはどうなんだろう、という思いもよぎんたんですが、本当に自転車のことがわからなくて一人で行くのは不安だったので、『一緒に買いに行ってくれませんか』と私から誘いました。
そこで初めて二人っきりで会い、ランチをして買い物をして。その時に次は一緒に自転車を乗りに行きましょう、という約束をしました。それまでお互いずっと一人で乗っていたので、誰かと一緒というのが純粋にうれしかったんですよね。
それで翌週、早速一緒に乗りに行ったんです」
――初めて二人でライドして、その後付き合うことになったんですよね。
「はい。一緒に乗りに行った日は、笑っちゃうぐらいトラブル続きでした! パンクを2回するわ、それの修理に時間がかかって行く予定だったランチのお店にはたどり着けないないわ。帰宅も想定外に暗くなってしまい、別れる際も、じゃまた!というだけでバタバタと解散しました。
トラブル続きでしたけど、全部楽しかったですね。
その後お互い帰宅して、あらためて今日のお礼などをLINEでやり取りしている中で、彼が『今日はドタバタしていて言いたいことが言えなかった。好きなので彼女になってください』とLINEで告白してきました。本当は日中私と一緒にいるときに告白しするつもりだったみたいですけどね(笑)」
――らいむさんのお返事は?
「私も好きなのでよろしくお願いします、とお答えしました。二人が心地よく過ごせることが一番なので、ゆっくりとやっていきましょう、と」
――あらためて、旦那様はらいむさんに対してどんな思いだったのでしょう?
最初に会った時からなんか惹かれてた、とは言っていましたね。ロードバイクの話も弾むし、毎週末お店に会いに行ってもいいかな、みたいな。
あとこれは私が思っていることですが、お互いそれぞれ軸があって依存がない、ということもあると思います。実際彼から『仕事や好きなことに一生懸命になっているところがよかった』と言われたこともあります。結婚した今も、出かける時は相手に報告しますが、それ以上は干渉しません。その適度な距離感がオトナ婚のいいところかな、と思います。
乳がん経験を告白も動じることなくそのまま受け入れてくれた
――そして実はらいむさんは34歳の時に乳がんを経験しているんですよね。
「はい。手術で片胸を切除して再建手術もしていません。
いくら相思相愛で付き合うことになったとはいえ、やっぱりがんを経験した女性と付き合うというのはどういう気持ちだろう。もしかしたら気持ちも変わるかもしれない、と正直なところ不安でしたね。私としても付き合いが深まってから別れるのはつらいだけだし、打ち明けるなら絶対早い方がいいと思って、付き合って2回目のデートで、乳がんのことと片胸がないことを打ち明けました」
――とても勇気のいる告白だったと思います。旦那様の素直な反応はどうでしたか?
「まず私の方から『伝えておかなくちゃいけないことがあって。実は乳がんを経験していて右胸がないんだよね』と言いました。
旦那さんは全然動じずに『勇気のいることなのによく言ってくれたね。むしろ言ってくれてありがとう』と。驚いた感じや少し考えさせて、ということもまったくなく、すぐに受け入れてくれたので、私の方が拍子抜けしちゃいました(笑)。
その後お付き合いする中でも乳がんのことが話題になることもなく、本当に普通の女性として接してくれました。
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