「夫婦関係がガタガタ」になったのは、コロナで仕事がうまく行かなくなったせい? SNSの陰謀論に魅せられた夫と、困惑の末に裏切り行為にでた妻
コロナ渦に入り、夫の仕事が激減して変な方向へ
東京都在住の寛子さん(45歳/イラストレーター)は、飲食店で働く夫(47歳)、息子(15歳)、娘(13歳)の4人家族。
夫は自分で飲食店を経営していたので、寛子さんも仕事が空いた時はお店を手伝うこともあったそうです。コロナ渦までは平和な家族だったのが、コロナ渦に入った頃に、夫の飲食店が上手く回らなくなってしまいました。
夫の仕事が上手くいかなくなったことから、寛子さんはイラストの仕事の他に、執筆関係、データ入力など「なるべく、幅広い仕事を受ける」というスタンスで仕事をするようになりました。幸い、コロナ渦ということもありインターネットにまつわる仕事は豊富だったため、なんとか食つなぐことができたとのこと。
その一方で、夫は自分の仕事がうまくいかない分を「妻が稼ぐ」という状況が気に食わなかったのか、へそを曲げるようになったそうです。暇な時間はX(旧Twitter)などのSNSをチェックするようになり、やがて「コロナ渦は、世界が仕組んだ罠である」といった陰謀論のようなものを信じるように! そして、どんどん夫は自分の殻にこもるようになりました。
仕事をする隣で、変な思想を呟き続ける夫にストレス
コロナ渦も落ち着いて来ると、次第に寛子さんの夫のお店への客足も、次第に元へと戻っていったそうです。しかし、夫はすっかりインターネットの住人になっていたため、性格は以前とは大きく異なっていたと、寛子さんは語ります。
夫はX(旧Twitter)の影響で、世の中をなんでも斜めに見るようになり、たいへん疑い深くなっていたそうです。たとえば、寛子さんが仕事をしている時も「寛子が描いているイラストは、もしかしたらメディアが何らかの理由で悪用するために依頼しているのかもしれない。そうならないためにも、仕事が来たら俺に相談して欲しい」などと言い出すようになったとか。
正直、寛子さんからすれば、自分の仕事のことで夫に口出しされるのはストレス以外の何物でもなかったそうです。そこで、寛子さんは夫に対して「そもそも、あなたが大変な時に頑張って働いたのは誰だと思っているの?」と言い返したとのこと。
するとプライドの高い夫は、そんな寛子さんに逆上して「俺の仕事は、コロナさえなければずっと繁盛していたんだよ! 寛子は『コロナ』を利用して稼いだから、そんなことが言えるんだ」と言い放ったのです。
流石に寛子さんも、「コロナを利用して稼いだ」という夫の言い分には、かなり腹が立ったそうです。寛子さん自身もプライドを捨てて「イラスト以外」の仕事を色々引き受けて、家族のために頑張って働いたというのに……。
やがて寛子さんは、家で夫と一緒に空気を吸うことすら嫌になったとのこと。そんな時、ふと同業者の男性に夫の文句を話すと、なんとその男性も「俺も、妻と上手くいっていない。家にいるとストレスが溜まる」と言うのでした。
夫との不仲がきっかけで、同業者の男性と仲が深まるように
その同業者の男性は、寛子さんの2才年上。寛子さんとは、X(旧Twitter)の相互フォロー同士で、お互いにコメントのやり取りをする程度の付き合いだったそうです。
同業者の男性の話によると、奥さんは怪しいマルチ系の仕事にすっかりハマってしまい、家にほとんど戻らなくなったとのこと。男性が「そんな仕事は、やめた方がいい」と何度忠告しても、奥さんは聞く耳を持ってくれなかったそうです。
コロナ渦に入ってから、お互いに「イラストの仕事」が激変したのがきっかけでDMでやり取りするようになりました。なかなかイラストの仕事が取れないことや、家でのストレスを話し合うようになり、次第に仲が深まっていったそうです。やがて、やり取りを続けていくうちに、お互いに都内在住とわかったため、2人で会うことになりました。
2人は都内のオシャレなレストランで、オフ会を開催。お酒も進んで話が盛り上がったことと、お互いに「家に戻りたくない」という気持ちが合致したこともあり、そのまま2人はホテルへ。寛子さんの子どもが、すでにある程度大きく(15歳と13歳)、家を任せることができたことも浮気へと進んだ要因の1つでもあったと、寛子さんは語ります。
その後も、2人の不倫関係は何度か続いたそうです。正直「こんなことをしてもいいのか……」と思うこともあったそうですが、家に帰れば「寛子が最近遅くまで家を出ているのは、誰かに騙されているからだろう?」と話してくる夫にウンザリ。息子や娘も、寛子さんの家庭外でよからぬ交際に気づいていたのかあまり話しかけてこなくなったそうです。
家に居場所を見いだせなくなった寛子さんは、同業者男性との関係をどんどん深めることとなります。
ところが、ある日突然「もう会えない。嫁にバレたから」と、同業者男性からDMが届いたそうです。
つづき▶【後編】では、同業者男性から突然届いたお別れメール。浮気相手の関係と、陰謀論者となって会話が成立しない夫との対峙についてのお話です。___▶ ▶ ▶ ▶ ▶
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