48歳、専業主婦からの起業を夢見ただけなのに。危ない罠にハマりかけた女性の恐怖体験
トイレに尾行されて、恐怖で胸がいっぱいに
小百合さんがトイレに行くと、後部座席に座っていた女性2人も一緒にヒソヒソと話をしながら、後をついてきました。小百合さんはこの時、「もしかしたら、私が逃げないように尾行しているのかも」と察したそうです。
なんと、小百合さんがトイレに入った間も、2人の気配を外から感じたとのこと……。このままトイレにこもっていても、ずっと外に出られないと感じた小百合さんは、ここで勝負に出ることにしました。
トイレの個室のなかで携帯に出るフリをして、「もしもし、健司?どうしたの?警察に呼ばれたって? わかった!今、行くから!」と、大きな声で話しました。
小百合さんには息子がいますが、健司という名前ではありません。息子が事故や事件に巻き込まれたという設定で、実名とは異なる仮名でひと芝居打ったのだそうです。
その後、勢いよくドアを開けると、あの時の女性2人がビックリした顔で小百合さんを眺めていたそうです。
小百合さんは、その女性達に向かって「トイレ、長くてごめんなさい……。お腹壊しちゃって。ちょっと急用があるので、そこどいてもらっていいですか!?」と、勢いよく声をかけました。
女性達は小百合さんの迫力に負けたのか、「は……はぁ……」と困惑した表情で、道を譲ったそうです。小百合さんはその後、逃げるようにその場を後にしたとのこと。
この経験から、怪しげなスクールには近寄らないようになった
結局、その女性向け起業スクールが本当に詐欺だったのか、良いスクールだったのかはわかりません。思い起こせば、そのスクールは広告に「料金」を記載していなかったので、実際どれくらい通うのにお金がかかるかさえもわからなかったそう。
ただ、息子にその話をすると「普通のスクールなら、広告に料金を記載しているはず。または『料金は、無料説明会でお伝えします』などの一筆が書かれているんじゃないの?何も書いていないのに、美味しい話ばかり書いているのは絶対にやばい」と言われたそうです。
この経験から、小百合さんはもう怪しげなスクールや、美味しい話には近づかないことにしたと心に決めたとのこと。
怪しげな起業スクールのセミナー体験経験から、小百合さんは「変なことを考えずに、時間ができる時に地道に働ける仕事につこう」と考えるようになり、家から近いクリーニング店のパートに出るようになりました。
今働くパート先の時給は、1,100円ほど。決して高くはないとはいえ、安心して仕事できる環境に今は満足しているようです。
SNSでは「主婦でも稼げる!」「未経験から月収50万円」といった魅力的な起業・副業系のスクールの投稿が少なくありません。ただ、美味しい条件を謳っているスクールのなかには怪しいものや、危険なものもしばしば……。
ちょっとでも怪しい広告を見た場合は、信頼できる誰かに相談してからサービスを利用したり、商品を購入することが大切なのかもしれませんね。
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