ハイスぺ女性が思い知った「現実の残酷さ」。超高級タワマン上司との恋の末路は?【エリート銀行員たちの不倫事情】前編
「相手は意外にも……
「一見、本当に普通のおじさんなんです」
新任の次長、清人さん(仮名・45歳)について、早苗さんは語ります。
「でも銀行員で『普通』の人って、意外と少ないんですよ。垢抜けていなかったり、イキっていたり、意地悪だったり……彼はよくも悪くも、淡々と仕事をする上司でした」
そんな彼に、早苗さんは徐々に引かれていきました。
「子供が手が離れてくると、夫と仲が良くなる同僚が多いんです。夫婦ランチしたり、夫婦で旅行に行ったり、そういう話を聞いて、私はいつも嫌な気分になっていました」
早苗さんは、夫と仲が悪くはありません。しかし二人でどこへかへ連れ立って出かけるほど円満でもありません。
「ある日、そのことを次長に相談すると、彼は言ってくれたんです。『普通が一番ですよ』と」。さらに、彼はこう続けました。『仲が良いということは、悪くなる時もある。それなりにストレスですよ。普通が一番なんです』と。
「意外でした。今までの周りには『もっと頑張れ!何とかしよう!』っていう上昇志向の人が多かったから。『お前ならできる!』って、それに応え続けることに、疲れてもいました」安定志向で、現状維持。そんな彼と一緒に仕事をする日々は、新鮮でもありました。今のままでいいんだって思えて、気持ちが楽になりました」
融資部の皆で食堂で昼食をとっている際、実は清人さんが単身赴任中で、麻布十番の高級タワーマンションに住んでいることが発覚しました。
「融資部の皆で遊びに行こう、という流れになりました。アナウンサーや芸能人も住んでいることで、有名なマンションだったので」
そして到来した、訪問の前日。融資部のメンバー二名が、体調不良によりキャンセルしました。
「『別の日にしますか?』と、次長のLINEに送ろうと思いました。そうするべきだったんでしょうね。でも私が送ったLINEは別のものでした」
「私1人ですが、行ってもいいですか?」と彼女は送ったのです。
「超高級タワマンで感じた、ある違和感」
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