一緒に【妊活】なんて、しなきゃよかった。マウントを取る「女友達」にイライラが止まらない!
子どもが欲しい夫のために、妊活をスタート
東京都に住む真美さん(仮名・37歳/主婦)は、夫(40歳/金融関係)との2人暮らし。子どもはもう少ししてからでもいいかと思っていた真美さん。しかし、夫の義父母からは「早く孫の顔を見たい」と言われ、夫からも再三「子どもが欲しい」と懇願されていたようです。
その時すでに年齢が35歳だった真美さん。子づくりをはじめようと気持ちが動き、そうとなれば自然に妊娠するのを待つのではなく、すぐに「不妊治療」をスタートすることを決意。病院の説明会へ行くことに。
しかし、いざ不妊治療をスタートしようと相談してみても、夫は「俺には問題がないはず」の一点張りだったそうです。説明会には一緒に参加してくれたとはいえ、「ここの病院は治療にいくらくらいかかるんだろうね。保険や助成金は使えるの?」「男性はどんな治療をするの? 痛い治療するなら、ちょっと……」とブツブツ。真美さんからすれば、「そんなことは自分で調べてくれればいいのに」と思ったそうです。
自分から子どもが欲しいと言い出したのに協力的ではない態度の夫。真美さんはかなりイライラしたそう。結局、そんな夫の手を引きながら病院に通い、真美さんは不妊治療をスタートしました。
しかし、治療がいざスタートしても「仕事に忙しいのに、俺もいかないといけないの?」と、何度も文句を言ってくる夫に、真美さんのイライラは止まりませんでした。
あるとき、真美さんは旧友たちと食事に出かけました。大学時代に出会った女友達4人と、2ヶ月に1回ほどのペースで女子会を開いています。その食事の場で、「夫が妊活に協力的ではないけど、子どもが欲しいと思っていることにイライラしている」ということを、それとなく友人たちに伝えました。
すると、そのうちの1人である麻里子から「実は私も、妊活をスタートしようと思っている」と言われたそうです。
苦手な女友達から、突然まさかの「妊活」をカミングアウト
麻里子は、真美さんの大学時代からの友人。
すらっとしていて美人な麻里子は、昔からモテモテでした。ただ、麻里子は「年収1000万円以上の人じゃないと嫌」「顔はハンサムじゃなくてもいいから、生理的に受け付けられる容姿で清潔感のある人がいい」など、昔から理想が高かったため、なかなか恋人に恵まれなかったそうです。結局、麻里子は真美さんと同じ「35歳のタイミング」で結婚したとのこと。
その一方で、真美さん自身は見た目が地味ではあったものの、男性への理想は決して高くなかったことから、(結婚は遅くなったとはいえ)彼氏自体は途切れたことはありませんでした。
麻里子から「真美はいいよね。いつも彼氏ができて。私なんて、なかなか彼氏できないから、恋愛テクニック教えて欲しい」と言われることも少なくなかったようです。
しかし、いざ「とにかく、誘われたら一度デートしてみるといいよ」とアドバイスをしても、「私は、気のない男性とデートは出来ないタイプだから」「気のない男性とデートしても、時間の無駄だと思う。真美は凄いよね」と言い返される始末。
相手のためにアドバイスをしても、いつも鼻で笑うかのような返答。当時から麻里子にはいい印象は持っていなかったそうです。
そんな麻里子から「私も真美が通っている病院を紹介して欲しい」と言われた時は、正直「嫌だ!」と思わず心のなかで叫んでしまった真美さん。ただ、夫の消極的な態度も気になっていたこともあり、「不安で孤独な妊活ライフも、麻里子と一緒に妊活をすれば少しは寂しさも薄れるのでは」とも感じたそうです。
そう、この時までは……。
「今日、病院に行く?」と、友人からのメールにストレス
真美さんが通っている病院を紹介すると、麻里子から「今日、病院に行く?もし時間があえばランチしない?」などのメールが届くようになりました。しかし友人とはいえ、真美さんは彼女に対して苦手意識を抱いていたので、「ごめんね、今忙しくて」などの理由をつけて、いつも誘いを断っていたようです。
また、一緒の病院に通っていることから、待合室で一緒に話すこともあったようです。麻里子はいつも身なりを綺麗にしていて、美人でスタイルもいいので、待合室でも目立っていました。
麻里子と待合室で会うと、いつも検査の結果などを事細かく教えてくれたそうです。麻里子の話を聞くと、どうやらAMH(※アンチミューラリアンホルモンの略称で、卵胞から分泌されるホルモンのこと)が低く、彼女も「ステップアップ(ここでは、体外受精を意味する)」が必要と医師から言われた様子でした。
実は真美さん自身も、同じ状況だったため「実は私も、AMHが低いみたいで……」と打ち明けると、麻里子は涙目になって「一緒だね。頑張ろうね」と言って、そっと真美さんの手を握ってくれたそう。この時ばかりは、麻里子へ抱いていたこれまでの感情とは異なる好意を感じ、嬉しくて目をウルウルさせながらその言葉をありがたく聞いたと、真美さんは語ります。
それから数か月したのち、麻里子は体外受精が上手くいって、無事妊娠。残念ながら、真美さんのほうは体外受精が成功しませんでした。
女友達の妊娠は嬉しいけど、複雑な心境に
待合室で「一緒に頑張ろう」と励まし合った麻里子の妊娠は嬉しかったものの、真美さんは自分が上手くいかなかった分、複雑な心境だったそうです。
その後、麻里子と不妊治療クリニックの待合室で、真美さんは再会。麻里子は晴れやかな表情で、「今日、卒業するんだ」と嬉しそうに語ったそうです。
しかも、おなかの胎児のエコー写真をわざわざ見せながら「今、このくらいの大きさみたいなの」と、嬉しそうに麻里子は伝えてきたとか。
いまだ妊活中である真美さんからすれば見たくもないものでした。なぜなら、あと2週間後に真美さんは「次の採卵」があったからです。正直、「また採卵をしなきゃいけないのか……」と気が重い時だったので、麻里子のおめでた話はあまり聞きたくなかったと、真美さんは語ります。
そして、不妊治療を続けていた真美さんに、ある日その麻里子からとんでもないメールが届いたのです。
つづき▶【後編】では、真美さんが怒りで気持ちの整理がつかなくなるような、麻里子からのとんでもないメールの内容とは……についてお届けします。__▶▶▶▶▶
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