侍カウンセラーがぶった斬る! 子どもの「障害」「病気」を疑って、【不安だらけだった自分】から卒業した瞬間
的を射た物言いにドキッ!
担任の先生から進められて、スクールカウンセラーと面談をするように。新任と聞いていたもののの、そのスクールカウンセラーの先生は具体的に娘の学校での様子を伝えてくれるから、手にとるように想像ができる。なんて分かりやすいだろう!
長女の学校生活の様子を聞いて、ついホンネがポロリ。
「卒園する時に”まだ小さいから様子を見てみましょう”なんて言われたばかりなんですけど、やっぱり何かの病気や障害があるんですかねぇ。それとも、私がノンビリ屋さんだから遺伝かしら」
長女のことはずっと前から心配している。でも、過保護な親だと思われたくない気持ちからか、冗談交じりにホンネを吐き出した私に対して、スクールカウンセラーの先生は空気を一変させたのです。
「そう思ってらっしゃるなら、なぜ早く病院を受診しないのですか!」
一瞬、ドキッとした。
死ぬほど心配しているし、病院を受診したいと思っていたけど……なんだかんだ私も現実を受け入れたくないから、周囲の気をつかった助言をイイワケにしていたんだろう。
「親はみんな子どもが可愛いんです。幼稚園受験から始まって、小学校、中学校、高校、大学までの進学の道をサポートするのはもちろん、大学卒業後の就職先や結婚相手までも一緒に考える親御さんだっているんですよ」
そこまで言われるとタジタジしてしまうが、彼女が言いたいことは分からないでもない。
「子どもが険しい道を歩むことを望む親がいますか?子どもが好きな選択ができるようにいくつものレールを敷くことも大事ですが、一番大事なのは子ども本人が心身健全な状態でいることでしょう」
私がずっとモヤモヤしていたことを、ズバッと言い切ってくれた瞬間でした。
「ここの小学校は伝統と歴史がある由緒正しい小学校で、教育熱心な人が多いんですけどね。何もご存じなく入学されたんですね」
エッ?最後の一言イラナクネ?
しっかりオチを頂きましたが、この一言で私は「ガンガン行こうぜモード」にチェンジ!
そして、私は小児精神保健科の門をたたくのです。
後日談として
数年後、別のスクールカウンセラーの方にこの話をしたところ「あまりにも極端で個人的な意見ではないですか」と言われました。数回の観察と相談後に病院受診を勧めるのならまだしも、初回の視察で強く勧めることはまずないのでは、と。
落ち着いて考えると、なんでもかんでも真に受けるのは私の悪いところではあるのですが、モヤのある先の見えない道を歩きたくはなかった。足元は悪くとも、モヤだけは取り払いたかった。
そんな気持ちだったので、どんなに言い方がキツく不適切であっても、私にとってはどれもが必要な言葉たちでした。彼女には心から感謝しています!
これまた苦労した病院選び、診断後の晴れやかな気持ちのことナドナド、またご紹介します。
【編集部より】
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