東大生がよく聞かれる質問、「変わった人が多いの?」「浪人が多いの?」その真相は?
さんきゅう倉田です。芸人をしていますが、東京大学文科二類の2年生で、毎日駒場キャンパスに通っています。
講義と仕事が休みの日はフランス語のミートアップに参加したり、フランス人と出掛けたり、図書館で勉強したりしています。職業を聞かれ、芸人であることを隠して「大学生です」と答えると、「何歳ですか?」と聞かれます。
そのため週に3回くらいは年齢を言う機会がある。
外国の人や大学生に年齢を言うと、「え? 見えないですね。若い」と言ってもらえます。
ただこの1年間そう言われ続け、辟易してしまいました。
30代以上の人には年齢を間違われることがないため、年齢を正確に推測する能力は、日本人の顔をどれだけ認知したかという経験に由来していると考えています。
大学生やフランス人に「39歳に見えないですね」と言われるのは、ぼくの見た目が若いわけではなく、その場所の照明の暗さと「大学生です」という発言が基準点になったことも要因だと考えられます。
そして、そんな不毛なやりとりに飽きてしまったぼくは、今後会うことがない人には「29歳です」とサバを読んでいます。自分でも珍しい理由でサバを読んでいるなと思いますが、それくらい悩んでいます。
東大生が聞かれがちな質問
さて、東大生ではない友人に会うと、東大がどんなところか、講義がどのように行われているかより、“東大生“について聞かれます。「浪人が多いの?」とか「変わった人が多いの?」などと聞かれます。
調べたところ、東大において浪人は30%以下で、2浪以上はほとんどいません。
また、変わった人が多いけれど、いわゆる会社組織などで「あいつは変わったやつだ」と指摘されるような他人に迷惑をかける人はいません。みな個性を持っているけれど、「面白い」「すごい」と思われる範囲で、変わっています。
それは、東大全体が多様性を理解し、かつ、寛容であるからかもしれません。
都内の区役所で働いている友人がいます。彼は日本大学のときの同級生で、今でも飲みに行きます。年始に会ったときこんなことを言っていました。
「髭はやしてポロシャツで出勤してるから、職場で変なやつ扱いされているんだよね。」
彼は賢くて理性的で、不合理な行動や言動をするような人間ではないので、おそらく本当に髭と服装で判断されているんだと思います。
読者の皆さんがどう考えるかは分かりませんが、個人的には例え公務員であっても、外見が他と異なるだけで「変なやつ」と判断する組織の不寛容さに疑問を持っています。
区の勤務規定に服装や髭に対する規制はないので、ルールに反しているわけではない。仮にそのようなルールがあったとしても、個人を不当に拘束するものかもしれない。
彼の周りで働いている人々の不寛容さを想像し、彼に同情します。
ただ、ぼくが20代だったら彼を責めたかもしれません。「非常識だぞ」と特に論拠も示さずに考えを改めるように諭したかもしれません。
ぼくの考えが変わって、他者の行動や思考をより広く受け入れるようになったのは、勉強によって多様な価値の存在を知り、教養を身につけ、より合理的な判断ができるようになったからである気がします。
▶つづきの【後編】の記事▶ 39歳のさんきゅう倉田さん。よく聞かれる「同級生と何歳離れているの? 話し合う?」の問いについての答えは?__▶▶▶▶▶
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