
真面目だったのに「道ならぬ恋」に堕ち…。恍惚のあとに彼女が見たものとは(後編)
「人に言えない関係」の代償は
不倫の厄介なところは、関係が終わった後の苦しみを人に話せない点にもある。仲のいい友人であっても、結婚している男性と肉体関係を持てる人間と思われたらそこで疎遠にされるなんてことはざらにあって、誰にも打ち明けられずにつらい思いを抱え続ける人は多い。
「自己責任」「自業自得」、不倫で苦しむ人にかけられる言葉はたいていこんなもので、どちらかといえば未希子はそれを吐く側の人間だった。自身がその不毛さを知り、己の甘さを呪っても、終わった後まで続く惨めさがどれほどつらいかは経験しないとわからない。
「普通の恋愛」なら振られても何とか割り切れるのに、不倫になると相手へのどろどろとした恨みや憎悪が消えないのは、この関係だけに生まれる「惨めさ」のせいだといつも思う。誰も報いてくれないその悲しみは、聞いてくれる人すら限定されるのだ。
未希子の様子を見ていて思うのは、愚痴や弱音を吐ける人間が近くにいるのは幸運であって、それはこちらに感謝しろという押し付けには絶対にならないが、それでも、当たり前ではないということだ。
人に言えない関係の代償は、必ずどこかで払わされる。それが今の状態であって、この過程をどう乗り越えていくか、少しずつ顔を上げる力になれることをこちらは考える。だから現実から逃げずに目を向ける勇気を、未希子に持ってほしいと思った。
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