あなたがもし乳がんになったら、仕事は続けますか?男性の意見は?

2017.11.04 LIFE

 

もし自分が乳がんと診断されたらどうしますか? テレビやニュースで話題になると女性である自分も人ごとではないと思い、その時は検診や病気にならないように心がけようという気持ちになります。今日は、誰にでも起こりうる可能性のある乳がんについて考えてみます。

 

もしも乳がんになったら…仕事はどうする?

 

 

2017年3月に「働き方改革実行計画」において「女性が活躍しやすい環境整備」「病気の治療と仕事の両立」を政府で策定しました。乳がんだけに限ったことではありませんが、病気になった場合、治療をした後の仕事や働き方について、とても気になるテーマですよね。

そこで今回は、損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社が実施した「乳がんに関するアンケート」(既婚の男女1,100名を対象)を元に紹介していきます。

 

乳がんに関心があるのは女性だけじゃない、男性も…

 

『あなたは配偶者に乳がん検診を勧めたことありますか?(男性の回答) 』『あなたは配偶者に乳がん検診を勧められたことが ありますか?(女性の回答) 』の質問に対して、アンケート調査の結果では、男性68.6%が「はい」女性38.3%「はい」という結果で最も多い数字でしたが女性よりも男性の方が乳がんに対してて関心・心配をしているという結果に。女性としては嬉しい数字ですね。

乳がんは検診に行かなくても、毎日のセルフケアで早期発見することができることをご存知ですか? もし自分の家系が乳がんになりやすい可能性がある場合は特に毎日の乳房チェックを行うのも一つの方法です。気になる方は「乳がん セフルケア」などの用語でネット検索をかけるとチェック方法が紹介されているので調べてみてください。

 

男女共に60%以上が乳がんに不安があると回答

 

『あなたは配偶者が乳がんに罹ってしまうかもしれないという不安をどのくらいお持ちですか?(男性の回答) 』『あなたは自分が乳がんに罹ってしまうかもしれないという不安をどのくらいお持ちですか?(女性の回答) 』について質問したところ、男性13.0%「不安を感じていない」、60.8%「多少の不安を感じている」、女性14%「不安を感じていない」、66.1%「多少の不安を感じている」という結果でした。

この結果から男性も女性もほぼ同じ割合の回答で、どちらも乳がんに対して「多少の不安を感じている」。乳がんは女性がなりやすい病気とされ、とくに30代の女性では罹患の1位。欧米でも数が多い病気です。決して他人事にしてはいけない、女性なら誰でも起こりうると頭に入れておきたいですね。

しかし乳がんはなりうる可能性が高い分、治療法や対処法も豊富で早期発見ができれば、大きな手術にならなくても済む、治療法も選択肢も多いです。たとえ今は元気でも乳がんの基礎知識だけでも知っておくことをおすすめします。

 

トップは「金銭面が不安」という意見で男女共に一致

 

『あなたは配偶者が乳がんにかかったとしたら、生活の中で最も不安なことは何ですか?(男性の回答) 』『あなたは乳がんにかかったとしたら、生活の中で最も不安なことは何ですか?(女性の回答) 』についての調査では、男性41.8%が「治療費や生活費などの金銭面」、女性50.6%が「治療費や生活費などの金銭面」ともっとも多かった数字です。男女共やはり気になるのは金銭面とこれも一致の意見でした。

2番目に多かった結果は、男性25.8%「いままで通り家事、育児ができるか」、女性27.6%「いままで通り家事、育児ができるか」これもほぼ同じくらいの数字です。

次に、仕事についてのアンケート結果です。

 

ほとんどの女性が「乳がんになっても仕事は続けたい!」

 

『あなたは配偶者が乳がんにかかったとしたら、仕事を続けてほしいと思いますか?(男性の回答) 』『あなたは乳がんにかかったとしたら、仕事を続けたいと思いますか?(女性の回答) 』のアンケート調査では、男性32.8%「どちらともいえない・わからない」が一番でしたが、女性の意見は31.8%「どちらかと言えば続けて欲しい(続けたい)」が一番で「続けてほしい(続けたい)」が29.4%と「どちらともいえない・わからない」26.6%とここで男女の意見がわかれます。

ここでのポイントは「乳がんに罹患しても仕事を続けたい」と回答した女性は 6 割にのぼり、半数以上を占めました。 一方で、「配偶者が乳がんに罹患したら仕事を続けてほしい」と回答した男性は 2 割ということ。

実際になってみないと女性の気持ちはわからないという男性の正直な意見がアンケート結果でわかります。一方で女性側としては、乳がんになったからといって仕事を控えるとかやめるという考えはないようですね。現代女性らしい回答ですね。

 

病気になっても仕事に対する気持ちは常に前向き!

 

『あなたは配偶者が乳がんにかかった場合、自分の働き方と配偶者のサポートをどんなバランスで考えていますか?(男性の回答) 』『あなたは乳がんにかかった場合、配偶者にどんな働き方とサポートを希望しますか?(女性の回答) 』の質問では、男性41.7%「ある程度、仕事をセーブしてサポート」という結果に対し、女性66.1%「仕事に差しさわりのない範囲でサポート」という結果に…。

今回ご紹介させていただいた調査結果は一部ですが、「病気の治療と仕事の両立」に関する男女の意識の差が明らかになりました。乳がん罹患時に、 女性は半数以上が「仕事を続けたい」「配偶者にも仕事に影響のない範囲で配偶者にサポートしてほしい」と回答しており、「病気の治療と仕事の両立」を望んでいる割合が多いことが分かります。

一方、男性は、配偶者が乳がん罹患時に「仕事を続けてほしい」と回答した割合は 2 割にとどまり、「最優先でサポートしたい」「仕事 をセーブしてサポートしたい」と回答した割合は 6 割に。女性の仕事に対する意欲的な意見や気持ちが感じられますね。一方で男性の女性に対する思いやりや優しさを感じられる結果でほっこりします。

 

乳がんの主な原因としては、遺伝や生理・生殖要因、生活習慣や食生活などがあるといわれておりますが、予防対策として日頃から適度な運動や生活習慣の見直しなど、できることからはじめていきたいですね。

 

参考:損保ジャパン日本興亜ひまわり生命保険株式会社 ピンクリボン月間「乳がんに関するアンケート結果」

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