「家族を守るために、夫とする」、回数はレスではないけど、心はレス…【前編】
ジェクスによる令和5年の調査によると、夫婦で1ヶ月以上性交渉がないセックスレスは約64%にのぼり、令和2年の約52%から増加しました※。
レス社会に突入した日本。「セックスレスの本音」では、なかなか語られることのない、レスに悩む女性の本音にアプローチします。
今回は夫のモラハラに苦しみながら、3人の子どもを守るために「セックスはするけど、心はレス」を貫くサクラさん(仮名)に話を伺いました。
【セックスレスの本音#3】前編
人生のどん底時代に、夫と出会い…
夫と付き合い始めたのは、私が26歳、夫が29歳のとき。飲み会で偶然再会したのがきっかけでした。当時の私は転職したばかり。失恋後で自分の価値がよくわからなくなっていました。実家の犬も病気になり、人生に疲れ切っていたんです。このまま結婚もせず、実家で家族と静かに暮らしていくんだろうな……と思っていたくらいでした。
だから、彼からアプローチされたときも、最初は「ごめんなさい、そういう気分じゃないんです」と断りました。でも、彼はあきらめずに何度も誘ってくれました。そして、彼が「結婚を前提に付き合うつもりがある」と真剣に言ってきたとき、私はようやく心を開きました。あのころの彼は今では考えられないくらい淡白で、デートの度にセックスをするわけではありませんでした。頻度は月に3~4回くらいでしたね。
半年ほど付き合ったあと、彼の親の強いあと押しもあり、「これでいいのかも」と27歳、彼が30歳のときに結婚しました。とくにドキドキするような恋愛ではなかったけど、安定感があって落ち着いた関係だったと思います。当時は十年後に彼がひょう変して、モラハラ野郎に成り下がるとは思いもしませんでした。
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