「家族を守るために、夫とする」、回数はレスではないけど、心はレス…【前編】
家族を守るためのセックス、心はレス
取材の際、夫は「自分が好きなことをできていいなと思いました」と言い放ったんです。新聞社の人たちもあ然としていました。ほかに、新聞などでコラムが掲載されても、夫は「はいはい、よかったですね」と言うだけ。「有名人だもんね」とバカにされたこともありました。
小学校のPTAや読み聞かせに参加する私に、夫は「どうせお金にならないでしょ」と鼻で笑うばかり。まるで私の努力や成功には価値がないかのように感じられ、私の中で彼への愛情はどんどん薄れていきました。
彼からは気持ちが完全に離れていたので、セックスはまったくしたくありませんでした。でも、断るとめちゃくちゃ機嫌が悪くなるですよ。それは子どもたちにも伝わってしまうんです。“家族”という私のフィールドを踏みにじられてたまるか! それなら私が心をなくして、セックスをしてやる! ただの粘膜のすり合わせなら、それでもいい……そう言い聞かせて、月に1回の頻度は保っていました。行為に集中してたまるか! と、最中に夫のことを考えることは絶対になかったです。別の人のことを考えることもありました。
その後、流産を経て6年後、36歳で第2子を出産。夫は42歳で昇格し、同じタイミングで私が39歳のときに第3子を出産。まわりから見れば、幸せそのものだったと思います。でも本当の地獄は、このころから加速していきました。
▶▶続きの【後編】では、「第3子誕生、夫は昇進してラウンジ通いへ」
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<取材・文/綾部まと>