「未来がないから楽しい」DVを乗り越えた44歳バツイチ女性が、23歳の彼に求めるものは【体験談】
同乗していた自動車で「心中未遂」され入院したことで、夫以外の人と関わるようになり、10年間にも及ぶDVから逃れることができたCさん44歳。母親の力を借りて離婚が成立しましたが、その後はDVによる後遺症に苦しめられました。
◀◀前編、「私を溺愛する彼」がDV夫に。10年にわたる壮絶な日々の終止符は、まさかの「心中未遂」
【マッチングアプリに集まる「バツあり女性」たち】#3 後編
「男性恐怖症」と向き合った8年間
10年間の結婚生活を終え、31歳になったCさん。新しい道を歩みたいと思うも、男性恐怖症に苦しめられるように。「スーパーで働いていましたが、男性客が近くにいると手が震え、話しかけられると動悸がしました。店長が男性だったので、指示されるときでも地獄でした」
耐え切れなくなったCさんは友人に相談。「カウンセリングを受けてみたら?」と言われ、メンタルクリニックへ。すると、PTSD(心的外傷後ストレス障害)による男性恐怖症であると診断され、カウンセリングを受けることになりました。
「トラウマ治療は時間がかかるようです。一度、精神科で精神薬も出してもらいましたが眠気などの副作用が強くて……。私には臨床心理士とのカウンセリングのほうが合っていました」
8年ほど治療を続けるうちに男性恐怖症の症状は、少しずつやわらいでいったそう。「人肌が恋しい」と思えるようにもなりましたが、新しい恋をすることは怖く、どう生きればいいのかと悩むようになっていきました。
「リハビリ」として無料マッチングアプリを利用するように
8年間のカウンセリングによって男性恐怖症の症状がやわらぐも、恋をするのはまだ怖く感じられたCさん。41歳のころ、将来の生き方に悩み、既婚の女友だちに自分の気持ちを泣きながら話しました。
すると、友人は「あんなひどいDVを経験したんだから、出会いが怖くなるのは当たり前だよ! まずはリハビリとして、マッチングアアプリとかでいろんな男の人と話すことから始めてみたら? 世の中、あんなDV男だけじゃないんだってわかったら少し安心できて、再婚したいとも思える日が来るんじゃない?」とアドバイスしてくれたそう。
そこで、Cさんは初めてマッチングアプリを利用しました。最初は一般的な婚活用のマッチングアプリをダウンロードしましたが、結婚を目的とするギラギラした世界が合わないと感じ、色々なマッチングアプリを使ってみることに。
「その中で、一番気楽に使えそうだなと思えたのが無料のマッチングアプリでした。暇つぶし感覚で使っている人や時間があいたときに電話だけしたいという人もいて、リハビリにはちょうどいいと思えたんです」
一般的な婚活アプリはマッチング後、あまり時間を置かずに対面するのが暗黙のルールとなっています。しかし、Cさんいわく、無料のマッチングアプリはそうでないそう。
「3年くらい利用していますが、私はこれまでに1度も男の人と会っていません。何週間かメッセージのやり取りやアプリ内の電話をしただけで会うなんて怖すぎる。私には無理です」
>>「未来がないから楽しい」21歳下の男性との関係
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