「すごい美人が、なぜうちの夫と?」銀行員の夫と結婚し、なに不自由ない生活を送っていた45歳。真面目な夫ゆえの、キャンプ場での不倫
手に入れた「理想の生活」から転落
秋奈さんは「表に出る職業」だけあって、バッチリメイクの華やかな容姿をしています。
「私は派手な顔つきですが、顔自体が大きくて『圧が強い』のがコンプレックスでした。婚活中はメイクで小顔に見せようと工夫して、なんとか気合で『美人』と思わせようとしていました。その甲斐あってか、誠司と交際した時は『美女と野獣』だとか『よくあんな地味な男が美人を捕まえたな』なんて声もちらほら聞こえて、承認欲求が満たされました。もちろん、半分以上は結婚祝いの社交辞令だってことは分かっていましたが」
結婚後は都内の人気路線沿いに一戸建ての3階建て住宅を購入し、36歳で長女を出産。娘を近所の保育園に預け、病院で受付事務の仕事をするようになった秋奈さん。母親になってからはメイクも薄くなり、髪型もCAのようにまとめ髪にすることが増えたそうです。
「我ながら老けたなぁと思います。でも、夢見た生活に近い日々を過ごしていました。うちは都心にありがちな縦長住宅ですが、部屋も多くて快適。夫は私が気に入ったインテリアを揃えてくれて、車もそれぞれ1台所有しています。医療事務の資格を取りたいと言ったら、その費用も負担してくれて。年齢がさほど変わらないのに、まるで父親のように頼れる相手でした」
1人娘のはなこさん(仮名)に対しては、メロメロというよりはクールな態度を取りがちでしたが、基本的には優しく、母親と同程度の育児参加をしてくれたという誠司さん。
「共働きとはいえ私は派遣社員。給料は違うのに家事を分担してくれるなんて、本当にありがたかったです。夫は家でも大人しく、不満があるとブツブツ文句を言うことはありましたが、穏やかな性格で料理も上手。私は銀行勤務といえば『半沢直樹』みたいな仕事を想像していましたが、彼はシステム開発部門だったので在宅勤務も多く、助かっていました。高齢出産だったので子供は1人でいいかな、と思い始めて、大好きな柴犬を飼い、このまま幸せが続くと思っていました」
ところが、飲みに行くことすらなかった誠司さんが、キャンプ場でアルバイトをしているという26歳の美女と不倫関係に陥り、一時は「家をあげるから離婚してください」とまで言い出し、大騒動に……。
▶つづきの【後編】を読む▶「家はあげるから離婚して」と突然言われて……。想定外のかたちで修羅場が繰り広げられることに!__▶▶▶▶▶
【編集部より】
■あなたの「オトナ婚」のお話を教えていただけませんか? >>>こちらから
■小学生~高校生の「思春期こども」がいる方。第二次成長期にまつわる困りごと等について、お話を聞かせてくれませんか? >>> こちらから