47歳で同窓会に行ったら「元カレ巡礼」が流行っていた! 現代の『舞踏会の手帳』状態はあるある?
夫の「推し活」が浮気スレスレ?
そんな千佳さんの最近の悩みは、娘の中学受験と、はやとさんのアイドル声優への過熱した「推し活」。
「自分のお小遣いの範囲内ならいいんですが、YouTubeのスパチャに投げ銭したり、推しの女の子と握手会でデレデレしているのを見ると、年上妻としては複雑ですね。推しているのが29歳の『自称・声優兼がけっぷち地下アイドル』というのもなんだか生々しくて。ある時は、宣材写真を撮ってあげるとかで2人で等々力渓谷で撮影会までしていたようです。もうほとんど浮気ですよね」
激怒した千佳さんが「娘に言うよ」と脅すと、はやとさんは平謝りで「カメラマンとしてしか見られていないしこっちも家族を愛しているから応援しかする気はないけど、本当に申し訳ない」と反省。2人きりで会うのはやめると約束したものの、「ママも推しを作ればいいのに」と推し活を勧めてきたそうです。
「そういえば、10数年前の同窓会で女子校の仲間たちが推し活をしていたなぁと思い出して、みんなにいろいろ聞こうと同窓会を企画しました。30代半ばの頃、華やかだった女友達が『リア充でイケメンに不自由しなかった私がアイドルを追いかけるなんて』と笑っていましたが、みんな楽しそうでしたね」
『舞踏会の手帖』のような元カレ巡礼
同級生は既婚未婚や子供の有無もさまざまですが、その日に都合がついたメンバーは全員既婚で子育て中。しかも30代前半に出産した女性が多く、ちょうど子供の手が離れたタイミングだったそうです。
「最初は中学受験やご主人の話、推しのK-POPアイドルの話をしていたんですけど、1人の子が『そういえば中学の頃、視聴覚室で『舞踏会の手帖』って映画見せられたじゃん。今、あんな感じで3人の元カレと会ってきた』とか言い出したんです。すると堰を切ったように『え?私も』『高校の頃の彼氏もいる? 洋くん? 和くん? ちなみに私は優太と会っちゃった』とか、元カレ話が次々に出てきて」
『舞踏会の手帖』とは、ミドル世代で未亡人となった主人公が、18歳で初めての舞踏会に出た時に彼女に愛をささやいた男性たちを訪ねる旅に出るという、1937年のモノクロ映画です。
「映画では主人公は30代後半でしたけど、寿命が伸びた現代ではそれが40代、50代なんですかね。8人中6人が元カレと再会して、不倫関係になっているのは4人でした。不倫している子曰く『元カレは安心感があるし、中年の今の姿の中に若い頃の幻影を見てくれるから、若々しい気分になる』そうです」
同級生たちの楽しげな姿に触発されて、出来心で元彼のミュージシャンに連絡した千佳さんは、思いも寄らない「やけど」を負うことになります。
▶つづきの【後編】記事『47歳で元カレと不倫した後、「まさかの報道」に呆然!元カレの今をたどってしまった後悔 』を読む__▶▶▶▶▶