ほとんど「闇スカウト」。元夫が若い女性を「愛人沼」に沈めるテクがエグかった
弁護士を挟んで慰謝料の話し合いに
事の次第を知ったれいかさんは夫に離婚を切り出しました。当初由紀也さんは「なにを馬鹿なことを。子供がいるだろ」と一笑に付したそう。
「でも、私が不倫の証拠写真を出すと顔面蒼白で『お前。探偵を使うような女だったのか』と罵られました。一瞬殴られるかと思いましたが、そんな男でも子供はかわいいようで、息子が驚いて飛び出してきたらトーンダウンして、『週末に話そう』と出かけていきました。その足で、私は息子を連れて実家に帰りました」
離婚には、思いの外煩雑な手続きが多く、双方の弁護士を挟んで5ヵ月かかったそうです。
「向こうも愛人と再婚を考えていたのか、離婚自体はそこまで嫌ではなかったのかもしれません。でも、問題は慰謝料です。由紀也は私の不倫の証拠を探そうと探偵を雇ったのか、SNSをあさって当時バイトをしていたヨガスタジオヨガの忘年会写真を、あたかも男性とのツーショットみたいに切り抜いて送りつけてきて、気持ちが悪かったです」
慰謝料は想像していたより少なかったものの、子供との面会を条件に、定期的に養育費は振り込まれていたそうです。
「静岡の実家までは、鈴木さんのご主人が車で送ってくれました。鈴木さん夫妻は『僕らが壊したようなものだから』と責任を感じている風でした。当時は『いえいえ』と口では言いつつも、頭が混乱していて『そうなのか? そうなのかも…』と少し思いましたが、今になってみると若いうちに方向転換ができてよかったです」
読者モデルの仕事をしたら着信が
現在は、ときおり読者モデルをしながら、大手ヨガスタジオや近隣の公民館でヨガを教えているというれいかさん。
「やっと子育てが落ち着いて、後悔とともにあの頃のことを思い出します。鈴木さんのご主人は大学時代は仕事がなくて、水商売のスカウトをしていたそうです。同じ会社にはセクシー系の仕事のスカウトもいたと話していて、彼曰く『スカウトした若い女性を、有名人や権威のある人物に会わせて、そこで自分を褒めさせる』という心理テクニックは、信用させる常套句なんだそうです。
聞けば聞くほど『第三者に褒めさせると印象がよくなる』『著名な人が宣伝すると価値があると勘違いする』『まず小さな要求を通せば、徐々に大きな要求も通りやすくなる』全部私が引っかかったやつです。昔の私みたいに経験が浅くて深く考えない若者ほどコロッと騙されるんでしょうね」
ここ数年は、子供との面会は息子本人のスマホに連絡をさせていたので、由紀也さんと没交渉だったというれいかさん。しかし先日読者モデルとしメジャーな女性向け美容雑誌に出たことで着信があり、「雑誌見たよ」と留守番電話にメッセージが残っていてかなり引いているそう。
「私なんか無名の一般人ですけど、この程度の露出でも雑誌そのものには価値がありますから『これが元妻なんだよ』とかなにかに利用されていないか心配です。最近はSNSも普及して、数人を間に介せば誰とでも知り合える世の中です。少しお金を出せば親しくもなれるでしょう。名の知れた人物と面識があるなんてざらにあることですし、『有名人に会わせてあげる言ってきたり、有名人に自分を褒めさせる奴はうさんくさい』って学校の授業で教えてもいいくらいだと、個人的には思っています。あ、でも悪い高校生が知っちゃったら、逆に悪用されますかね?」
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