元夫が2人ともDV男だった45歳。不倫相手だけやさしいのは「うちの子じゃないから?」

2024.11.17 LOVE

病気の妻がいる上司と不倫関係に

そんなタイミングで、頻繁に飲みに誘ってくれて悩みを聞いてくれたのが上司の怜汰さん。

 

「最初は、体中の痣を見て『警察に行きなさい』とアドバイスをくれたりする仲でした。でも、『子供を犯罪者の子にしたくない』と泣く私に同情してくれて、人目を気にしてホテルに行くことに。それをきっかけに、男女の仲になっていました」

 

幸い、離婚時には康夫さんに不倫がバレることはなかったそう。

 

「私は気がついてないですが、康夫にも相手はいたんでしょう。マンションの売買問題で少し時間はかかりましたが、無事親権もとれて、私は息子と近隣の賃貸マンションに引っ越しました。康夫は今は、年下の同業者と再婚しています」

 

不倫相手の怜汰さんには子供はおらず、免疫系の病気を患う妻と2人暮らし。男女の関係になったばかりの頃、「君は好きだけど、病気の妻を見捨てて離婚はできない…」と、言われているそうです。

 

 

不倫相手がやさしいのは「よその子」だからか

「怜汰も、元バレー部の体育会系男子で、しかも福岡出身の九州男児です。奥さんは結婚前から体が弱かったようで、守ってあげたくなるような大人しい専業主婦だと同僚から聞きました。私は奥さんとは正反対の性格ですが今のところ大喧嘩をしたことはありません。怜汰はポンポンと言い返す私の生意気な性格も面白がってくれて、DVなんて縁が無いように思えて。『こういう体育会系もいるんだな』って思っていましたが、きっと不倫だからですよね。息子を育てていて、なんとなく気が付きました」

 

真由香さんの息子は、両親の不仲を見て育ったせいか難しい性格で、反抗期でもないのに母親に「クソババア」「死ねよ」「お前、生きてる価値ねーよ、視界に入るな」など、ひどい言葉を投げつけてくるそう。

 

「親のせいでつらい思いをしたのだから、ひとり親で学童に頼りきりでアニメや漫画を見せちゃったから悪い言葉を覚えて…と私も負い目があり。スクールカウンセラーに相談しつつ『そういう言葉遣いはやめなさい』と、注意する程度で耐えていますが、瞬間的にカッとなって手が出そうになることがあります」

 

そういうところは、自分にとって「絶対表には出してはいけない感情的で嫌な部分」だと、理解していると話す真由香さん。

 

「そういう時の気持ちって『私は傷つけられているけど、本当は私のほうが強い。大人の方が上だと分からせてやる』みたいな衝動なんです。怒りや悲しさをマウントをとって発散しようとする激情。これって、男女のDVにも当てはまるんじゃないかと思って」

 

時おりPTAの手伝いで子供イベントの引率をすることがある真由香さんですが、よその子に「うるせーくそばばあ」と言われてもさほど腹がたたないそう。

 

「口が悪いな。失礼だなぁ。って思うくらいです。それなのに、自分の子だと、カッとなっちゃうのは、こっち側にも子供に対して『嫌われるわけがない。嫌われていいはずがない』ていう甘えがあるからなんですよね。不倫相手がやさしいのは、私が『よその子』だからかな。そう思うと、なんだか、複雑な気分になります」

 

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