「今さら職場にバレそうで恐怖!」元不倫相手の上司が粘着質。結婚を機に別れたのに「SNSに匂わせ投稿」
「正社員にしてくれたら愛人になる」と提示
実は美樹さんは、当時、金銭的に不自由している状況だったそう。
「私は茨城出身なので、キャバクラのバイトも辞めて東京で一人暮らしをするのはけっこう大変でした。しかも当時の彼氏は年下のバンドマンで、実家住まいの大学生。私の方の実家は留学した当時は親が共働きで少しは余裕がありましたが、父が脳卒中でリハビリ中の身になってからは、お金の無心はできなくなりました。愛人契約もその場では『またまた』と流しましたが『別に嫌いなタイプではないしナシではないかな』と考えてしまいました。そうこうしているうちに、なぜか桜汰と2人きりの福岡出張の予定が入って」
派遣社員が出張に行くことはめったになかったそうですが、アシスタント的な役割の社員が急遽体調不良になった時に、手が空いていた男性派遣社員が行ったという前例はあったとのこと。
「出張自体、断れないことはなかったのですが、ちょうど直前に彼氏に浮気をされて別れる別れないの大喧嘩をしていたので、勢いでついていってしまいました。仕事後の夕食時に口説かれたので、だめもとで『桜汰さんが正社員にしてくれるなら』と言ってみました。一瞬、うっ、と勢いが止まりましたが、桜汰の中でも『愛人契約より自分の持ち出しが少ない』と計算が働いたんでしょうね。『分かった。約束する』って言ってくれて」
そのまま、桜汰さんと男女の仲になった美樹さん。
「彼氏とは、その後半年くらい付き合っていたので、最初はダブル不倫じゃないですけど二股同士でした。タイミングが良かったのか、正社員になる約束もあっさり通って驚きました。本当に優秀なエンジニアの派遣男性と、なぜか事務の私が社員になったので噂はされていたと思いますけど、キャバクラの経験のおかげかでメンタルが鍛えられていたので、気にしませんでした」
楽しく責任のない関係をズルズル続けた美樹さんですが、30歳を超えたあたりから結婚への焦りが生じて、桜汰さんとの別れを考え始めます。
▶続きの【後編】では、 二股をかけていても一人減ると悲しい? まわりが結婚しはじめて、急に不倫してる場合じゃないと目が覚めた…についてお届けします。__▶▶▶▶▶