「妻は“家族”で、不倫相手は“女性”」。昭和的価値観の53歳・会社員が怖いのは「娘に嫌われること」
妻は母親と同じで「女性でなく家族」
悟さんにとっては、「家庭内に性の匂いを持ち込む」ことこそ、不道徳に思えるそう。
「例えば、僕は比較的マザコンだと思いますけど、母親に人前でベタベタしていたのは10歳まで。僕の感覚だと妻も同じようなもので、ベタベタする蜜月があって、お互いにちょっとうっとうしい時期があって、家族としていたわりあうゾーンに入るものだと思っていました。結婚後何十年も妻とラブラブなんて、思春期に母親と手をつないでいるくらい気持ち悪い。それでも、別れたいわけじゃないし、好きなんですけどね」
妻にも恋人がいていいのか、と言われると、微妙だと答えた悟さん。
「このご時世、男性は不倫をするけど女性はダメとは言えない。ただ、昭和的な価値観を持つ僕は、女性は妊娠する性だし男性とは違うから肉体関係は持たないでほしいし想像したくない、というのが正直なところで…。そうはいっても、現代人としてそんな理屈は通るわけないことくらい理解しているので『不倫をするならバレないがルール。お互いに』と、思うようにしています。あ、でもそうしたら今回、僕はルールを破っていますね」
娘は別格だけど、20代の部下が好き
離婚協議中の悟さんは、子供との面会と和解を願っているそう。
「慰謝料や養育費はもちろん払うので、僕も娘たちと会いたいし、母親に孫を会わせてやりたい。ただ『それは娘の意志に任せる』と言われちゃうと、少なくとも長女は無理だろうなぁ、と。女性も好きだけど、娘は血がつながっているので別格の存在です」
最近、口説いている29歳の支社の派遣社員・ゆなさん(仮名)は、「友達みたいに仲良くはしてくれるけど落ちない」とのこと。
「美人というだけじゃなくて、頭もいいし性格も飾らなくてすごくいいヤツなんです。今回の離婚騒動も『素人さんに手を出すからですよ』と怒られて『何が違うんだよ。プロでも素朴な子はいるし素人でも派手な子はいるのに』って言い返したら、『奥さんと浮気相手のプライドが傷つく』と言われて、そんなもんかなのかと」