「こんなはずじゃ…」大金持ちの地主に嫁いだ女性が見た地獄とは(前編)
結婚相談所で紹介を受けた男性と、玉の輿婚
「これからは働かなくて済むと思っただけなのに。まさか、仕事以上に面倒なことになるなんて……」
そう語るのは、兵庫県在住の由佳さん(38歳/家事手伝い)。由佳さんは地元で幼稚園の先生として働いていましたが、職場にうまくなじめず「早く仕事を辞めたい」と思っていました。
寿退社を望んだ由佳さんは、結婚相談所へ登録して家が裕福そうな方や高年収の方を探すことにしました。当時、由佳さんは35歳。年収が高めの男性は20代の女性を求めているケースが多く、マッチングが非常に難しかったそうです。そんな時、相談所の方から
「この方は、代々続く会社を経営しているみたい。地主で駐車場を経営したり、不動産も多数所有していて不労所得もあるそうだから、働かなくてもいいかもよ」と、ある1人の男性を紹介されます。その男性は由佳さんより、10歳年上でした。真面目そうな見た目で、遊び人という風貌でもなかったので、紹介を受けることに決めたそうです。
実際に会ってみると、男性は清潔感があって、育ちの良さそうな坊ちゃんタイプ。おとなしい人だったので、話は盛り上がらなかったものの、「この人となら、安心して過ごせるだろう」と思ったと、由佳さんは語ります。
男性は、交際がスタートしてすぐに実家につれていってくれました。家の門が立派で、庭には鯉が泳いでいたため、由佳さんは思わずたじろいでしまったとか。
両親は古風な雰囲気で、とても優しい印象を受けたと語る由佳さん。「この家に嫁いだら、一生安泰かも」と思った由佳さんは、彼との結婚を決意したそうです。
まさかその決断を、大きく後悔することとなるとは……。
義実家がお金を出したことが、地獄の始まりだった
結婚後、由佳さんたち夫婦は彼の実家近くにある土地(義父母所有)に家を建てることにしました。お金は、ほぼすべて義父母が出してくれたそう。
その時ばかりは「ラッキー」と思っていた由佳さんでしたが、地獄はここからスタートします。なんとお盆休みとお正月は、ほぼ彼の家ばかりで過ごすことになったそうです。その他にも、親戚を交えた食事会が頻繁にあり、由佳さんの憂鬱を深めていきました。
なにせその食事会は、いつも高級ランチ店ばかり。もちろん、どのお店も美味しくて、舌鼓を打ったと由佳さんは語ります。ただ、周囲に気を使うため、ご飯をゆっくり食べている暇はなかったそうです。親戚はどこかツンとした印象の人ばかりで、話も合いそうにありません。
本編では、結婚相談所で紹介を受けた男性と、玉の輿婚をした顛末をお伝えしました。
続く後編では、富裕層に嫁いだとはいえ居場所のない生活のようすや、さらに追い打ち掛けるような「ある言葉」が、親戚たちから放たれたことについてお伝えします。次のページへ▶▶大金持ちの地主に嫁いだ女性が見た地獄とは(後編)
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