「レスよりつらいのは、自分の存在意義が見いだせないこと」。孤独な夜と折り合いをつける43歳夫。悩みとその先にあるものとは
世界でも類を見ない人口減少社会を迎えている日本は「失われた30年」と呼ばれるように、年々、経済が弱体化したことも少子化の要因となっていわれています。それと同様に深刻な課題のひとつが日本人のセックスレスの常態化です。
25年ぶりに実施された『性機能障害の全国実態調査に関する報告』(2023)によれば、年齢別EDの有病率は50歳以上が41.7%、また性交頻度が1カ月に1回未満(1カ月間に1度も性交がない)を「セックスレス」としたところ、全体の70.4%が該当しました。日本は少子高齢化と同時に、恐るべきレス社会に突入していたのです。
◀この記事の【前編】を読む◀静岡県で保険の営業に勤しむテラダさん(仮名43歳)は、結婚して9年目。家族のために早朝から夜遅くまで働き、日々努力を重ねてきました。家族を守りたいという思いが強い父親です。しかし40代に突入したある日、ふと感じるようになったのは、「自分は今、何のために生きているのか?」という疑問でした__◀◀◀◀◀
【無子社会を考える#22】後編
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