髪の抜けた私を無理に和ませなくていい、お願いだから「触れないでほしい」。ましてや笑うだなんて【円形脱毛症体験記】#9
日本における「髪ハラ」は? いじられる側の被害者
「ハラスメント」という言葉は浸透したけれど、「頭髪ハラスメント(髪ハラ)」はほとんど認知されていませんし、ハラスメントの意識もないように感じます。「多発型円形脱毛症」患者の私自身、「あ、脱毛症の人に対して、そういうことを言うんだ」と傷ついたことが何度かあります。
日本パブリックリレーションズ研究所は、国内30代から60代の男女2万人を対象にした、薄毛いじりによる「髪(薄毛)ハラスメント(髪ハラ)に関する全国2万人アンケート」を2022年に実施しました。
Q薄毛について、自分がいるところで直接、話題にされたり、からかわれたり、ネタにされたりしたことがありますか。
調査結果によると、2万人のうち4割が薄毛で悩んでおり、そのうちの4割が直接被害の経験を持っていました。
Q薄毛について、自分がいるところで話題にされたり、からかわれたり、ネタにされたりした時の状況や気持ちについて、AとBのどちらにあてはまりますか。
A.楽しい気分になる B.不快な気分になる
薄毛を話題にされることで、7割が「不快な気分になる」と回答しましたが、「不快な気分になる」と回答した人の4割強が「不快感を隠す」対応をしていました。
男女別にみると、直接被害で明らかに不快を感じる人の数は女性が4割、男性は2割という結果に。女性の方が男性の倍、「不快な気分になる」ことがわかりました。
Q薄毛について、自分がいるところで話題にされたり、からかわれたり、ネタにされたりした時、どのような対応をすることが多いですか。あてはまるものをすべてお答えください。
不快感を隠す人は、「不快感を隠し、普段通り会話する」「不快感を隠し、ネタにして盛り上げる」という対応をしています。
Q薄毛について、話題にされたり、からかわれたり、ネタにされたりすることで、日常生活や仕事、家族関係、恋愛などに影響したことがありますか。あてはまるものをすべてお答えください。
特に影響はないとの回答が多い中、「ストレスが溜まるようになった」「自分に自信が持てなくなった」と髪ハラによって影響を受けています。
>>自分が「加害者」だって気付いてる?
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