40代おひとりさまが「意外に面倒に思っている」おつきあいのことって?
「おひとりさま同士で集まると、なんか虚しい話題ばかりになっちゃうことがあるんだよね〜」と友人がポツリ。おひとりさま同士なら、さぞかし気兼ねなく話せて盛り上がるかと思いきや、意外にもそうとは限らない様子。その理由と、楽しく付き合っていくコツを考えてみました!
気がついたら、暗い話題になるのはなぜ…!?(笑)
同じ境遇の相手だからこそ、会うとついつい口走ってしまうのが、おひとりさまゆえの愚痴。「職場でお局扱いされて嫌だ」「独り身をいじられて居づらい」「子持ちの友人と話が合わない」などなど。愚痴は大いに盛り上がるものの、ひとしきりそんな話題をしたあとは、なぜか大きなため息が出てしまう…。
慌てて仕事の話題に切り替えてみれば、今度は「成果を出せとか、昇進のプレッシャーが重い」「後輩のマネジメントが難しい」なんて話から始まり、徐々に「このまま定年まで働けるのか不安」となっていき、最後は「老後は大丈夫なのか」なんて話に発展。結局これまた、暗い話になってしまう、なんてことも(笑)。
せっかく楽しい気持ちになりたくて会ったのに、帰り道はなんだか妙にどんより。おひとりさま同士は、同じ境遇で、深い本音の部分を共有できうる相手だからこそ、ついつい普段は心の奥に隠しているネガティブな部分が出てきやすい…なんて側面もあるのかもしれません。
「おひとりさま」の共通項だけじゃ仲良くなるには不足!?
とはいえ、おひとりさま同士は、時間帯や生活パターンが近いので、気軽に誘いやすい。夫の愚痴や子育ての悩みではなく、シングルならではの興味関心事の話もできる。趣味の場や夜の社交場にも参加できる機会が多いため、おひとりさま同士、新しく知り合う機会もあるかと思います。
しかしながら、「おひとりさま」という共通項だけで仲良くなれるかと言ったら、そうとは限らない。逆に「夫」や「子供」という共通項がない分、共通の話題の幅が狭まるのか、「仕事へのスタンス」や「趣味、興味関心事」で通じるものがないと、まったく話が盛り上がらないことも(笑)。
それに、おひとりさまの多くは、仕事で最も脂が乗る世代。忙しいし、体力も落ちているので休日は休みたいし、自分なりの生活もできあがっているので、人付き合いには基本「受け身」のスタンス。割とひとりでいられる性格だから…という理由もあるのかもしれませんが、家庭のしがらみがない自由な状況であろうとも、大人になってから知り合った人と親交を深めるのは、そう簡単なことではないようです。
話が合うのは、独身の後輩女子や同僚の既婚男性ばかり…
受け身なスタンスのためか、日常的に誘ってくれたり、流れで一緒に飲みに行ったりする相手は、「独身の後輩女子」や「既婚の同僚男性」ばかりになっている…!という人も。
漫画『東京タラレバ娘』でも、恋愛の進捗があるたびに女3人が集っていましたが、確かに昔は、女友達と集う目的の大半が、”恋バナ”でした(笑)。しかし、そういう出来事とも縁遠くなってくる(&人に報告もしなくなる)と、人とする話題は「仕事」や「趣味」のことがメインになるので、特に同世代の女友達でなくても大丈夫、という感じになってくるのかもしれません。
「生き方」や「好きなこと」に共感しあえる、おひとりさま友達を
もしかしたら、帰宅後にわざわざ今日のことを思い出して、「暗い話になっちゃったな…」なんて思ってしまうのも、おひとりさまならでは、なのかもしれません。誰かといれば紛れていくネガティブな考えも、ひとりでいる時間が長いと突き詰めてしまいがち。そう考えれば、おひとりさまだからこそ「明るく肯定的な気分の維持」にはしっかり努めたいところ。
楽しく盛り上がれたほうが「いい記憶」となって残りやすく、「また会いたい」という気持ちにもなりやすいのが人間。愚痴や自虐ネタはストレス発散に有意義ではありますが、ちょっと話してすっきりしたら、長々引きずらないよう心がけたいもの。明るく会を終えられるよう、ちょっと意識的に話題をコントロールするのがベストなのかもしれません。そういう話の流れになったら、「暗くなるからやめよう、楽しい話しよう!(笑)」と誘導してみる、などなど。
「どうせなら楽しい時間を過ごしたい!」という心がけは、いろんな面で、人生をポジティブな方向に引っ張っていってくれそうですよね。
ちなみに、仲良くやれている「同性のおひとりさま友達」を思い浮かべてみると、お互いの生き方が「素敵だな、かっこいいな」と思い合えているどうし、あるいは、好きな趣味・関心事の話を心置きなくできる相手が多いような気がします。そういう相手だと、会うと元気が出ますよね。無理におひとりさま友達を増やす必要はないものの、そういう相手がいたら、付き合いを大事にする…というのもひとつではないでしょうか。
おひとりさま同士の付き合い方に悩んだ経験がある方の、何かしらの参考になれば幸いです!
(外山ゆひら)
スポンサーリンク