家族を犠牲にしてまで大切にしたいものって、なんだろう。激務で「イクメン」を挫折、妻ともレスになった男性が決意したことは…(後編)
イクメンブームのその後
“イクメンブーム”の波に乗って、子育てと仕事をスマートに両立する男性像がもてはやされる一方、現実の壁は高く、トシヤさんのように挫折感を味わう男性は少なくありません。しかも、それが夫婦の溝になり、さらにはレスという形で夫婦の距離を広げてしまう問題は非常に深刻です。なぜなら、これは単なる“性欲の問題”ではなく、夫婦が同じビジョンを持ち、同じ方向を向いていないことが原因で深刻化していくケースが多いと感じるからです。
トシヤさん夫妻はいまだにレスではあるものの、家庭に少しゆとりができたことでスキンシップは増えているそうです。
「今は“レス”という言葉にとらわれず、夫婦としての絆をどう深めていけるかを考えています。焦らず、少しずつでも前に進めればいいと思っています」
家庭の役割分担、仕事への姿勢、育児へのコミット……。いずれも夫婦がお互いにすり合わせを続けないと、すぐにすれ違いが生まれてしまうのです。夫婦の悩みを自分一人で抱えこまず、パートナーと向き合い、時には専門家の力を借りることも選択肢の一つであり、より良い関係を築き直すきっかけになるかもしれません。
今回は“イクメン挫折”から始まったトシヤさんのリアルインタビューでした。
<<この記事の前編:「子どもをお風呂に入れて寝かしつけるのは自分の担当にしよう」ささやかな夢も打ち砕かれて
【こちらの記事も読まれています】
「レスよりつらいのは、自分の存在意義が見いだせないこと」。孤独な夜と折り合いをつける43歳夫。悩みとその先にあるものとは
1 2
【注目の記事】
- 「ゲホゲホ、ゼーゼーが止まらない!」49歳で大人喘息を発症。吸入ステロイド薬で抑え込んでみたものの…【100人の更年期】
- 「その肥満、病気かも? つまり治療できるかも!」更年期世代が知っておきたい「肥満症」のリスクと「受診すべき」タイミング【医師に聞く】
- もし10代20代の子どもが「月経不順」で困っていたら。親ができる「意外な助言」とは【40代50代が向き合う更年期】
- 「閉経する年齢は遺伝しますか?」閉経年齢そのものの予測は難しくても、血液検査で「卵巣の状態」は判定できる!【40代50代が向き合う更年期】
- 肌年齢マイナス14歳美容のプロが選ぶ。巻き戻し美容を叶える2025年マイベストスキンケアコスメ<化粧水以降編>










