
崩壊へのカウントダウン。「妻が入院したから寂しくて」1年ももたずに浮気した男性の言い分は
「誠実な男性」と周囲から評価されていた男性が、自分でも理解しきれない「裏切り」に至った背景には何があったのでしょうか。恩義と自由の狭間で苦悩し、現実から逃げ出したい思いに翻弄されたユキヒサさん。その胸の内には、私たちが見過ごしがちな社会構造や個人の孤独が色濃く浮かび上がっていました。
前半「妻が重病になり、入院したことが耐えられなかった」別の女性に癒やしを求めた男性が追い込まれた袋小路とはに続く後編です。
崩壊へのカウントダウン
── 奥様が退院されたのは、いつ頃だったのでしょうか?
「入院から約1年が経った頃です。最初の手術や治療の経過が良好で、退院のめどが立ったと病院から知らされました。本来なら、心から喜ぶべき出来事ですよね。でも、そのときの僕は“いよいよ現実に向き合わなければならない”という恐怖のほうが大きかった。結局、その女性との関係を清算できないまま、妻を家に迎え入れることになりました。自分でも最低な行為だとわかっています。
退院した妻は『また一緒に暮らせてよかった』『感謝でいっぱい』なんて言ってくれるんですよ。でも、僕はただひたすら後ろめたくて、どこかよそよそしい態度になってしまった。今思えば、その時点で妻も何かを察していたのではないかと想像しています」
── 実際に奥様に浮気が発覚したきっかけは何だったのでしょうか?
「妻が、たまたま僕のスマートフォンを手に取ったのがきっかけです。ロックがかかっていたのでメッセージの内容までは見られなかったのですが、ホーム画面の通知に、その女性からの深夜のメッセージが表示されていました。『早く会いたい』とか『次はいつ家に来る?』といった文言がバッチリ出ていたんです。
僕がシャワーを浴びている間に妻がそれを見て、問い詰められました。そのとき、とっさに嘘をついたのですが、明らかに動揺していたし、妻も『何か隠しているな』と察したと思います。そこから僕の行動に対する警戒が強まり、ある日ついに決定的な証拠——僕と彼女が一緒にいる写真やメッセージ履歴の一部——を見られてしまいました。本当にうかつでした。消し忘れていたものがあったんです」
── その瞬間、どのような心境でしたか?
「頭が真っ白でした。ただ、ひたすら『終わった……』と思いました。信頼を裏切っているという自覚は常にあり、それがいずれ露見するだろうとも、ぼんやり感じていました。しかし、実際に妻の目の前で証拠を突きつけられた瞬間、なんとも言えない絶望感と自責の念に苛まれました。
妻の気持ちを裏切ったことの重さもありますが、それ以上に、妻の退院と回復を『おめでとう、よかったね』と素直に言えなかった自分が惨めでした。あのときは、自分の存在自体が嫌になりましたね」
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