
今日からすぐできる!脳を長持ちさせる「3つの認知機能」を活用する方法とは? 年をとっても元気で楽しく暮らすために大切なことは
アルツハイマー病にかかっても「発症しない」人もいる
共想法を行う女性たちと「ぼのちゃん」
私は、認知症になる確率を下げる研究をしていますが、認知症を発症した人を切り捨てるわけではないです。
認知症というものは「
それは、脳の細胞の数が減っても、細胞同士のつながりがしっかり残っていることで、脳の機能を維持できているからです。
脳の細胞同士のつながりがあると、たとえ細胞がダメージを受けていても、ある程度機能を発揮することができます。
たとえば脳梗塞の場合でも、脳がダメージを受けたあと、リハビリによって麻痺していた部分が動くようになることがあります。それと同じ仕組みです。
では、その「細胞同士のつながり」を保つために、どうすればいいのでしょうか。
大切なのは、人と会話をして、相手の話をただ聞くだけではなく、「ちゃんと質問をすること」です。
相手に関心を持ち、内容を理解し、質問を考えて伝える。そのやりとりこそが、脳が機能を発揮し、細胞同士のつながりを保つうえで重要な役割を果たします。
「まだ大丈夫」と思っている40代50代から
今後、わたしたちは年を取っていきます。そのときに要介護にならないためにも「動ける身体」を保つことが大切です。
そのため、理研で行っている体験会では、体内の糖化度や脳疲労、ストレス、
そして会話支援ロボット「ぼのちゃん」によって共想法がいろいろな場所で行えるようになれば、より簡単に認知症予防ができると考えていま
「会話するときに、質問を考えながら聞いてみましょう」
その積み重ねが、10年後、20年後の自分の脳を守ります。これが私から皆さんにお伝えしたい一番のことです。
【脳が長持ちする秘訣が楽しく読める!大武先生の著作はこちら】
認知症、軽度認知障害(MCI)予防に効果的!
「認知症予防会話の専門家」が最新の研究に基づいて考案した「脳が長持ちする会話」を実践して一生使える脳になる!
▶▶ふれあい共想法の活動に参加したい方はほのぼの研究所のHPをごらんください
超高齢社会の社会課題である認知症対策として、情報学の観点から、会話による認知行動支援技術の開発を取り組み、当事者の参画を得て、学際的な成果を挙げている。発話量制御や笑い促進に関する特許を申請、取得し、企業との連携による実用化に取り組む他、NPO法人を設立し代表理事を務め、自治体、福祉・介護・医療機関との協働事業を展開、研究と社会実装を同時並行で行う新たな研究スタイルを実践している。
専門分野:知能ロボティクス、人間情報学
経歴:
2017年~現在 理化学研究所革新知能統合研究センター チームリーダー
2018年~現在 東京農工大学 工学府 客員教授(兼任)
2008年~現在 NPO法人ほのぼの研究所 代表理事・所長(兼任)
2012年~2017年 千葉大学大学院工学研究科 准教授
2012年 スイス連邦工科大学チューリッヒ校 訪問研究員(在外研究)
2010年~2016年 科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任)
2006年~2012年 東京大学人工物工学研究センター助教授・准教授
2005~2006年 東京大学総括プロジェクト機構講師
2004年~2007年科学技術振興機構 さきがけ研究者(兼任)
2003年~2005年 東京大学大学院情報理工学系研究科特任助手
2001年~2003年 日本学術振興会特別研究員(DC2)
学歴:
2003年 東京大学 大学院工学系研究科 機械情報工学専攻 博士課程修了、博士(工学)
2000年 東京大学 大学院工学系研究科 機械情報工学専攻 修士課程修了
1998年 東京大学 工学部 機械情報工学科 卒業
主著:
大武美保子,脳が長持ちする会話(ウェッジ、2024)、介護に役立つ共想法(中央法規出版、2012)、
スポンサーリンク