「あのとき、ぶってごめんね」と泣きながら告白した友達…強迫性障害の娘が相談室で知った“いじめの真実”

大親友からの驚きの告白、その時長女は……

それは、進級して初夏を迎えたある日のこと。

長女が「今日、仲直りしてきたよ」と、どこかすっきりした表情で帰ってきました。

「えっ、なにがあったの?」と私がたずねると、長女はゆっくりと話し始めました。

その日、相談室へ行こうとしていた長女に、親友のサキちゃんが「一緒に行きたい」と声をかけてきたそうです。そして、二人で相談室に入り、そこでサキちゃんは思いがけない告白をしたのでした。

「あのとき、知らんぷりしたり、ぶったりして、ごめんなさい」

驚きの一言に、私の頭の中で、一年前の記憶がよみがえってきました。

あの頃、もしかして長女が仲間外れにされているのでは……と、何度も疑っていた日々。どうやらその背景には、ある“主犯格”の子どもの存在があったようです。

その子は「私の言うことを聞かないと、次はあなたを仲間外れにする」と他の子どもたちを脅し、周囲の子たちは恐怖から従っていたのだといいます。

サキちゃんもその一人でした。ずっと心に罪悪感を抱えながら、何もできずに過ごしていた日々。そしてようやく、ずっと言えなかった謝罪の言葉を、相談室という場所で、泣きながら伝えてくれたのです。

 

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