「あのとき、ぶってごめんね」と泣きながら告白した友達…強迫性障害の娘が相談室で知った“いじめの真実”

学校の謝罪、しかしモヤモヤは募るばかり

すぐに学校に連絡を取りました。

しかし、当時の担任の先生はすでに退職しており、主犯格の子も転校済み。直接事情を確認することは叶わない状況でした。

それでも学校側は、こちらの話を丁寧に受け止め、真摯に謝罪してくれました。そして、「今後こうしたことが二度と起こらないようにします」と、再発防止への取り組みを約束してくれました。

けれど私の中では、「ずっと“いじめはない”と言い続けていたのに……」という気持ちが拭えず、モヤモヤとした思いが残り続けていました。

長女は、すでに気持ちを切り替え、前を向いています。それでも、親としては、見えなかった現実に対する戸惑いや悔しさが、しばらく消えそうにありませんでした。

 

スクールカウンセラーへ感謝を込めて

今回の一件を通じて、改めて強く感じたのは、スクールカウンセラーという存在の大きさでした。

いじめの真実にたどりつけたのは、相談室という安心できる場所があったからこそ。そして、心をそっと癒してくれるその空間が、サキちゃんの勇気ある告白を引き出し、ふたりの関係をもう一度つなぎ直してくれたのだと思います。

長女はその後も、卒業まで定期的に相談室を訪れていました。

スクールカウンセラーの存在は、長女だけでなく、私たち家族にとっても、かけがえのない支えになってくれました。

 

私自身も、あの相談室のように、これからも娘の“逃げ込める場所”であり続けたいと、心から思っています。

<<この記事の前編:「私のせいで友だちがいなくなったの?」強迫性障害の娘がコロナ禍で感じた「居心地のよさ」と、孤立のはじまり

 

【前回のお話はこちら】

「娘が発達障害なの母親のせい」なの? 発達障害児を育てる私が、自然派ママから投げつけられた「信じられない言葉」とは

 

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