穏やかで誠実そうなほどヤバい「DVモラハラ男」の隠れた特徴って?

2018.01.21 LOVE

ご縁あって結婚しても、やむを得ない事情により“離婚”を選択する人も珍しくない昨今。結婚するときから離婚を視野に入れている人は極めて珍しいので、結婚前にはわからなかった致命的な“何か”によって、別々の人生を決断せざるをえなくなるわけです。

男女共同参画が進んでいるとは言え、女性がひとりで生きていくにはまだまだ課題も山ほど残されている現代において、離婚の決断は女性にかなりの負担であるのは間違いありません。そんな背景があっても離婚に至った原因として多いもののひとつが、“DV×モラハラ”のWパンチ。要するに、妻をじわじわと虐待する夫です。

どちらかひとつでも大変なのに、このふたつの要素は同じような性質があるせいか、両方をやってのける男も少なくありません。

今回は、結婚後に“DV×モラハラ”のダブルで妻を苦しめる虐待男の隠れた特徴に迫ります。

 

1:結婚生活において生活費を渡すことを“損”だと考えている

 

結婚すれば、生活も運命も共同体。妻よりも夫に収入が多い場合には、大抵は夫の稼ぎで生活をしていく夫婦が一般的です。

これについては、男女平等と言われる現代においても「まぁ、結婚すればそんなもの」と、違和感なく生活している夫婦も多いの実情ではないでしょうか。

ところが、DVやモラハラに走る男には「俺が他人の生活費を払うなんて、損してる」という、特有の思考をもっている男も少なくありません。

モラハラ男の「誰のカネで食っているんだ」発言や「面倒見てやっているんだから、黙れ」発言は、彼ら特有の損得が根底にあるケースも多めです。

私が知る虐待夫は「妻を家にタダで住まわせてやっているのに、大きな顔して不愉快だ」と口にしていました。家事を担っている妻に対し、こんな屈辱はありませんがこんな発想がある人だからこそ、DVやモラハラをするのだろうと妙に納得したのです。

 

2:自分の母親が女の理想像だと思っている

 

妻を虐待する男には、根がマザコンな男も少なくない実態にあります。

そもそもDVやモラハラの引き金となる彼らの“苛立ち”は、妻を評価する比較対象がいると起こりやすくなります。

彼らが認める“女”は、そうそう巷にはいませんが、母親となれば話は別。つまりマザコン気質な男ほど、自分の母親と妻を比べ「お袋はそんなことしないのに、君はバカなの?」「お袋がやれって言っているのに、なんで君はできないんだよ」などのモラハラ発言に発展させます。

また、母親を必要以上に崇拝しているので、妻が姑に関する意見を言おうものなら烈火のごとく起こり出し、手をあげる男も。

「マザコン男との結婚は避けるべし」と言われる背景には、彼らは虐待夫になりやすい火種をもっていることも関係しているのではないかと思います。

 

3:根がセコいのにプライドが高い

 

物事をすぐに損得勘定で考える男にも、モラハラタイプが多めですが、根がセコいくせにプライドが高い男も、妻を虐待することで自分の見栄を保とうとします。

本当はセコい自分に気づいているけれど、そこを妻に面と向かって指摘されると怒りが湧いてきて抑えられません。

「偉そうに言いやがって、バカのくせに生意気だ」「俺に意見するなんて、女のくせに何様だ」などのモラハラ発言を繰り返し、挙げ句の果てに自分のプライドを保つために危害を加え出します。

私が知る虐待夫は、仕事をやめた妻が「お酒をやめて生活費を増やしてほしい」とお願いしただけで「仲間と飲むのは俺の仕事だ!」と見当違いにキレて、頭からバケツの水をかけています。

 

内閣府男女共同参画局が実施した調査によれば、配偶者(事実婚や別居中の夫婦,元配偶者も含む)から「身体に対する暴行」「精神的な嫌がらせや恐怖を感じるような脅迫」「性的な行為の強要」のいずれかを1度でも受けたことがある女性は、32.9%にも達しています。

きっとこれまでも夫による虐待を受けている妻は一定数いたはずですが、今、社会にはこれらの問題に本格的に取り組もうとする機運も高まっていると見ていいでしょう。ようやく名実ともに女性の社会的立場が見直されようとしていますが、世の中が変わるまでにはきっとまだそれなりに時間が必要。今、私たちにできる最大の自己防衛は、虐待に走る夫と結婚しない、これに尽きるのが残念ながらも真実かもしれません。

虐待夫には、一見すると穏やかで誠実そうに見える男も珍しくないので、表面的なイメージに騙されないよう心しておくのも大切です。

参考:配偶者等からの暴力の実態 | 内閣府男女共同参画局

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