育休で資格取得した32歳夫。妻からのレス宣告、未読スルー、社内報での告白…それでも夫婦はやり直せた?
沈黙の中で差し出された手
その夜。玄関のドアを開けたタカシさんは、いつもより少しゆっくりと「ただいま」と言いました。キッチンでは妻が、娘の離乳食を温めていました。彼女は振り返らずに、「おかえり」とだけ返します。それでもタカシさんは歩みを止めず、妻の隣に立ち、鍋をかき混ぜる彼女の手にそっと触れました。
「……社内報、読んでくれた?」
「……読んだよ」
その声は小さいながらも、かすかに震えていたといいます。
「全部さらけ出したね。私のしんどさも、あなたの後悔も」
妻のその言葉に、タカシさんは深く頭を下げ、「ごめん」と一言だけ絞り出しました。言い訳は、しませんでした。ただ鍋を見つめる二人の間に、静かな沈黙だけが流れます。
やがて、娘が「だっこ」と両手を伸ばします。タカシさんがその小さな体をそっと抱き上げた瞬間、湯気の向こうで、妻がほんの少しだけ微笑んだそうです。
「レス解除」の夜。スケジュール帳にない約束
週末。娘の寝かしつけを終えたあと、書斎のドアが開け放たれ、教材が床に積まれたままになっているのを、妻が見つけました。
「片付けないの?」
「今夜は、勉強しないって決めたんだ」
リビングのソファには、二人分のマグカップと、タカシさんが買ってきた抹茶プリン。PCもスマホも手元にない空間で、二人は“なにもしない”時間を静かに共有します。
やがて妻はそっと手を伸ばし、タカシさんの指を握りました。
「今日だけじゃなくて……これからも、こういう日を作ってくれる?」
「約束する。スケジュール帳には書かないけど、毎週ね」
あの“レス宣告”の夜から、長い時間が経ちました。ようやく、二人の夜が戻ってきたのです。
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家庭関係研究所
山下あつおみ
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