育休で資格取得した32歳夫。妻からのレス宣告、未読スルー、社内報での告白…それでも夫婦はやり直せた?

2025.06.13 LOVE

エピローグ “いま”を刻むチェックボックス

取材の終わり際、タカシさんは、最近書き始めたというTo-Doリストを見せてくれました。そこには〈娘と公園で砂遊び〉〈妻と昼寝〉〈資格更新のための勉強30分〉といった項目が並び、最後にひときわ大きな文字で、こう記されていました。

〈家族みんなで笑う〉

 

その横のチェック欄には、太くしっかりとした丸が記されています。

「合格通知よりも、この丸のほうが重いですね」

そう言って、タカシさんはMacBookをそっと閉じました。かつて部屋に響いていたキーボードの音はなく、今は娘のはしゃぐ声と、妻の甘えるような笑い声が、彼の“いま”を満たしていました。

 

育休の半年間、“自己研鑽”に費やした時間が残したもの。それは資格という名の肩書だけではありませんでした。

本当に得たのは、“いまここ”に目を向け、手を伸ばす勇気だったのかもしれません。

社内報で始まった小さな波紋は、職場にも家庭にも“聴く耳”を取り戻し、タカシさんの“遅れてきた後悔”を、“今ここにある幸せ”へと書き換えていったのです。

 

あなたのTo-Doリストには、誰と笑い合う時間が刻まれていますか?

そんな問いを、そっと投げかけてくる取材となりました。

<<この記事の前編:「SNSではイクメンぶるけど、実際は自分のことばかり。『育休中に資格取得』して妻から見放された男の末路は

 

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※写真はイメージです

 

編集部より:

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