育休で資格取得した32歳夫。妻からのレス宣告、未読スルー、社内報での告白…それでも夫婦はやり直せた?
エピローグ “いま”を刻むチェックボックス
取材の終わり際、タカシさんは、最近書き始めたというTo-Doリストを見せてくれました。そこには〈娘と公園で砂遊び〉〈妻と昼寝〉〈資格更新のための勉強30分〉といった項目が並び、最後にひときわ大きな文字で、こう記されていました。
〈家族みんなで笑う〉
その横のチェック欄には、太くしっかりとした丸が記されています。
「合格通知よりも、この丸のほうが重いですね」
そう言って、タカシさんはMacBookをそっと閉じました。かつて部屋に響いていたキーボードの音はなく、今は娘のはしゃぐ声と、妻の甘えるような笑い声が、彼の“いま”を満たしていました。
育休の半年間、“自己研鑽”に費やした時間が残したもの。それは資格という名の肩書だけではありませんでした。
本当に得たのは、“いまここ”に目を向け、手を伸ばす勇気だったのかもしれません。
社内報で始まった小さな波紋は、職場にも家庭にも“聴く耳”を取り戻し、タカシさんの“遅れてきた後悔”を、“今ここにある幸せ”へと書き換えていったのです。
あなたのTo-Doリストには、誰と笑い合う時間が刻まれていますか?
そんな問いを、そっと投げかけてくる取材となりました。
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※個人が特定されないよう設定を変えてあります
※写真はイメージです
編集部より:
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