
「私がいないと、この子を守れない」モラハラ夫から「逃げる」という選択をした妻が、一歩を踏み出せた本当の理由
赤ちゃんと2人でいても涙が止まらない日々
夫の態度は、日に日にひどくなっていきました。赤ちゃんが泣けば、「うるさい」と苛立ち、Jさんが赤ちゃんを病院に連れて行って家事が遅れると、「サボるな」と責め立てます。
助けを求めても、「母親なんだから当たり前だろ」と冷たく突き放されるだけでした。
やがてJさんは、赤ちゃんと2人きりの時間でさえ、自然と涙が溢れるようになりました。テレビで楽しい場面を見ている時でさえ、感情とは無関係に涙が流れてしまうのです。
心配した親友にその話をすると、「すぐに心療内科に行ったほうがいいよ」と強く勧められました。
心療内科の診察室で溢れ出た涙
ある日、Jさんは勇気を出して心療内科を受診しました。担当してくれたのは、穏やかな雰囲気の年配の女医さんでした。これまでの夫の態度や日々の辛さを語り終えると、女医さんはやさしく、でも力強く言ってくれました。
「あなた、本当によく耐えてきましたね」
その一言を聞いた瞬間、Jさんの目から涙が溢れ出しました。
誰かに認めてもらいたかった、苦しさを理解してほしかった……。初めて「自分が悪いわけじゃない」と受け入れてもらえた安心感が広がったのです。
診断は「うつの初期症状」でした。このままの生活を続けていたら、もっと悪化してしまうと告げられました。
「お子さんを守りたいなら、まずあなた自身が守られることです」
「母親が尊重されない環境で、子どもが健やかに育つのは難しいのですよ」
その言葉が、Jさんの心を大きく動かしました。
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