【時間制限食ダイエット】は本当にやせるの?「試す価値はある」一方で、死亡リスクが91%も高まってしまう人とは? 【医師に聞くダイエットの「真実」】
「時間制限食」でやせる秘密は、絶食時間中に「腸の中で起きていること」
この研究では、1日の摂取カロリーが550キロカロリーも減少したという結果を得ていますが、このメカニズムには腸内細菌が関与していることを示唆する別の論文が発表されています。
時間制限によって生じる絶食時間に、腸内の酸性度が上がり粘液の分泌量が抑制され、腸の容量が減少します。
絶食は生体のサーカディアンリズム(=体の中に備わっている、約24時間周期リズム。体内時計がその役目を司つかさどり、睡眠、体温、ホルモン分泌を調節している)にも影響し、腸内細菌の顔ぶれを替えて、腸から出る代謝物が変化することになり、食欲低下をもたらし、体重減少に寄与するというわけです。
絶食がもたらす腸内細菌叢の多様性は、もともとの体脂肪率や肥満などの個体差によってもその効果の種類や度合いに違いがありそうです。今後の研究によって、個体差に応じた最善の断続的絶食療法が展開されるのではないかと思います。
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