【糖質オフダイエット】は本当に痩せるの? 実は「炭水化物」を摂ったほうが「太らない」!? 痩せたいときの「運動すべき時間帯」とは【医師に聞くダイエットの「真実」】
大ブームを起こした「糖質オフダイエット」、実際にチャレンジされた方も多いのではないでしょうか? 主食の米・パン・麺類をはじめ、炭水化物を控えるというものでした。
でも健康診断では主食も含めた「バランスのよい食事」を指導されます。糖質オフダイエットって、実際は体に悪いものなのでは?
岡本 卓医師によれば、「糖質制限をすることで、血圧が上がってしまうのではないか?」という危惧があったものの、最近の研究で「意外な結果」が判明したとのこと。
今回は岡本 卓医師の著書『持病を悪化させない生き方』(徳間書店)から「糖質オフダイエット」に関する驚くべき調査結果などをご紹介いたします!
★この記事は『持病を悪化させない生き方』(徳間書店)から、一部を抜粋・編集してお届けします。
炭水化物を摂ったほうが、肥満にならなかった!「体」的にも「メンタル」的にもよいという研究データが
ダイエットに効果があると「糖質制限」が一世を風靡(ふうび)しました。糖質制限をすることで体重減少や血糖値低下が期待されますが、一方で、血圧が上がってしまう可能性が危惧されていました。
しかし2023年、ヨーロッパのゲノムワイド関連解析(GWAS)を用いて、炭水化物摂取量と高血圧の間の因果関係を検討し、肥満体質がどのように心理的幸福感に影響を及ぼしているのか評価されました。
その結果、炭水化物摂取の増加に伴って、高血圧のリスクは71%低下することがわかりました。
炭水化物の摂取によって心理的幸福感は増し、糖質制限の考え方とは逆に肥満は抑制され、その結果、高血圧リスクが下がることもわかったのです。
白いご飯、焼きたてのパン、茹でたてのパスタなど、炭水化物の魅力は味覚だけにとどまりません。私たちの食卓に欠かせない炭水化物は、近年、あなたの心を満たし精神的な安定をもたらすことが報告されているのです。
炭水化物の摂取はセロトニンの分泌を促進させ、幸福感やリラックス効果をもたらします。ストレスに曝露された現代人にとって、炭水化物は疲れた心と体を癒やす、まさに甘美かつ手に入れやすい改善法にもなっているのです。
もちろん、過ぎたるは及ばざるが如し。栄養バランスや運動量を考慮して摂取することは大切です。料理に一手間を加え、自由自在に変化する炭水化物を上手に摂取することは、人生を豊かにするはずです。
一方的に「糖質制限」などせず、日常の食生活の中で、炭水化物の持つ魅力を再発見し、心豊かな生活で、血圧低下、肥満の回避まで達成させてしまいましょう。
【次ページ】運動する時間帯は、ダイエット目的なら「朝」、血糖コントロール目的なら「夕方」!
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