東大医学部が実践する「他人に腹を立てない」方法とは?「ルールを守らない人へのストレスをなくすには」
飲食店ではビールを永遠に待たされるかもしれないし、市役所の受付の人は知識のない市民に冷たくて横柄だし、部下は遅刻するうえに連絡してこないし、取引先は報酬を振り込まないしメールしても返事がないし、自転車や歩行者は赤信号を無視して危ないし、子供はよその子どもと喧嘩するし、配偶者はマッチングアプリをやっている。先手を打ってそう考えておけば怒りが湧いてこない。
前述の友人も、部活の主将を担う中で、部員たちの不合理な行動に頭を悩ませている。締め切りを守らない部員のせいで予約が遅れ宿泊費が増大したり、ルールを守らない部員のせいで大会の出場権を奪われそうになったりして、対処と彼らへの注意で怒りを醸成している。
だから、期待することをやめたそうだ。「こいつらは何もできない」と考えることで、ストレスを減らし、次善の策を用意している。
しかし、人は合理的に割り切ることなどできない。どこかで期待してしまう。
それにありとあらゆる期待を持たないことは、他人を信用しないことに通ずる。そうすると生活が困難になる。ドライバーが安全な運転をすると信用し、他人が襲いかかってこないと信用するから公道を悠然と歩むことができるのだ。
自らの内面に怒りをうまないためには、信用と期待の加減を調整することが重要である。
一方で、もう少し簡便に怒りを防止する方法がある。
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