雲海を見下ろす露天風呂。新潟・妙高で時間を忘れる「赤倉観光ホテル」
絶景やご当地グルメ、温泉など旅の楽しみは様々ですが、やはり宿選びは大きな決め手。ひとりでもカップルでも納得できる“ほんとうに泊まりたい宿”をご案内します。第5回は新潟・赤倉温泉の「赤倉観光ホテル」です。
歴史あるリゾートホテル
新潟県上越地方、妙高山の中腹、標高約1000mに立つ赤倉観光ホテルは1937年、本格的な高原リゾートの草分け的存在としてスタートしました。
創業者の大倉喜七郎は、帝国ホテルや上高地帝国ホテル、川奈ホテルを作り、現在の帝国ホテル・オークラホテルの礎を築き上げた人物。それゆえすべてが本格志向で、館内のロビーは赤絨毯にクラシカルな調度品が配され、瀟洒なスイスの山岳リゾートのような佇まい。ロビーの窓からは斑尾山、野尻湖が一望でき、おもわずソファでゆったり。
赤倉観光ホテルは通称″アカカン″と呼ばれ、冬はスキー、夏はゴルフとリゾートならではの楽しみがありますが、何もしない優雅な時間に身をゆだねるのもいいものです。とくにこれからのグリーンシーズンには、周辺のハーベストガーデン・わさびガーデンを散策したり、カフェテラスでまったりしたり……。心身をリセットできそうです。
温泉と、オールハンドのクラランスのスパ
客室はクラシックな本館に加え、2009年に新館「SPA&SUITE」、2016年にPREMIUM棟がオープン。露天風呂付き客室や大浴場、スパが備わります。スパはフランスの「クラランス」と提携。クラランスタッチと呼ばれるオールハンドのトリートメントが受けられます。客室にもクラランス製品があり、ちょっとお得な気分です。
トリートメントを受ける前には、ぜひ温泉で体を温めましょう。温泉はすべて源泉掛け流し。源泉は妙高山の中腹に湧出し、硫黄のかおりが漂う硫酸硫黄・炭酸水素塩泉という、美肌効果が高い温泉です。露天風呂では、運が良ければ雲海を眼下に入浴することもできるといいます。とにかく気持ちがよく、いつまででも浸かっていたくなります。
ドレスアップしてフレンチを
お楽しみの夕食は和食もありますが、メインダイニング「ソルビエ」でのフレンチがおすすめ。前菜のサーモンに続き、伝統のビーフコンソメスープは滋味深くやさしい味わい。お替りしたくなるほどの絶賛の味わいです。
魚料理は鰆のラルドパン粉焼き、ブラックオリーブソース、肉料理はフランスシャラン産鴨のローストをチョイス。越後牛のローストビーフも惹かれたのですが…。リンゴのソースの酸味がベストマッチでした。デザートはムースショコラとイチゴのポワレ。すべてが日本人の口に合う繊細な味わいのフレンチ。
添えられるパンもすべて自家製で、ふだんはあまりパンを食べないのですが、美味しくて手が止まらなくなってしまいました。また料理に合うワインのペアリングもあり、スタッフの方々との会話も楽しめ、満腹・満足なディナーでした。
朝、目覚めると残念ながら雲海は現れず…それでも気持ちのいい温泉で体をほぐし、朝食へ。一日のスタートに相応しく盛りだくさんの内容で、英気を養いました。静かな高原の格式あるリゾートホテルで、心と体を空っぽにしてみる。そんな一日をぜひ過ごしてみてください。
1泊2食付き1室2名利用ひとり24,000円~、1室1名利用27,000円~(消費税別、サービス料込、入湯税150円別)
住所 新潟県妙高市田切216 ℡0255-87-2501 チェックイン15時、チェックアウト12時
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